【必見!】最後まで観てください!お寺の風景と思いきや・・・
2024.11.21
巡縁公式SNSで順次公開中「ふくせいの復活蝋色」
巡縁公式SNSで順次公開している「ふくせいの復活蝋色」に関する動画は、もうご覧になりましたか?
第一弾では、お寺の様子を撮影したように見えて、実は蝋色で仕上げた框(かまち)に映る室内が映し出されるという、驚きとワクワクを楽しめる内容になっています。
▶【第一弾】動画はこちらのリンクからご覧ください
「蝋色」とは?
「蝋色」は、京都の仏具製作における漆ぬりの最終仕上げの工程で、分業制の中でも特に繊細さが求められる作業です。この作業を手掛けているのは、京都でも屈指の京仏具蝋色職人。ふくせいと協力し、「復活蝋色」として仏具修復を担当してくださっています。
蝋色職人さんにお話を伺いながら、作業中の框を見せていただきました。すでに美しい仕上がりだったので完成かと思いきや、「まだまだ」とのこと。完璧な蝋色とは、「潤んだように漆が輝き、どちらが現実かわからないほどの鏡面」になるそうです。
職人技に込められた想い
かつて「京都3大蝋色職人」と呼ばれた方が手掛けた、全身が映り込むほどの大きな部品を見たとき、現職の職人さんは「漆に吸い込まれるような不思議な感覚になった」と語られました。
その後も直に磨き粉を手に取り、一つひとつ確認しながら磨きを続ける姿には、胸が熱くなるような感動がありました。完成した框は、まるで異世界の入り口のような深遠な輝きをたたえ、触れたらそのまま別の世界へ誘われるような幻想的な仕上がりでした。
作業過程を残したサンプル
以下の写真は、蝋色仕上げの作業過程を示したものです。左から順に仕上がりの変化が見られ、右側の完成した蝋色仕上げでは、筆者の撮影する姿や室内の蛍光灯が鏡のようにはっきりと映り込んでいます。
ふくせいが守りたい伝統技術
現代日本では「宗教ばなれ」が進む中、その影響は仏具職人の伝統技術にも及んでいます。依頼件数が減少していることで職人の数も減り、今ではここまで精巧な仕上がりを実現できる蝋色職人は、京都でほぼこの方のみという状況です。
ふくせいでは、こうした伝統技術を守るために、情報発信の場である「巡縁」を通じて京都の仏具職人の技術を広く伝えていきます。
「復活蝋色」の詳細はお気軽にお問い合わせください
「復活蝋色」の修復作業に関するご質問や詳細については、ぜひ足袋やネットまでお気軽にお問い合わせください!