
薩門山乘願寺 御朱印3種・御朱印は書き置きのみの授与となっています。
乘願寺の由緒
鹿児島県出水市にある薩門山乘願寺(さもんざんじょうがんじ)は、幾度もの戦乱や廃仏毀釈を乗り越え、復興を重ねてきた真言宗のお寺です。
創建年代は明らかになっていませんが、日羅上人や行基菩薩とのゆかりが伝えられ、古くからこの地に存在していたと考えられています。
永禄5〜6年(1562〜1563年)には、島津義虎公が荒廃していた前身の「無量寿院成願寺」を復興。島津薩州家の祈願所として栄えました。その後も戦乱による破壊と再興を繰り返しましたが、明治期の廃仏毀釈によって再び荒廃します。
昭和35年(1960年)、河野全璋和尚が現在の地に「薩門山無量寿院乘願寺」を開山。失われた真言宗の法灯を再びともしました。
現在も歴史を受け継ぎながら、写経や滝行などの体験を通じて、仏教文化に触れられるお寺として親しまれています。
見逃せないご利益!立ち上がる強さを後押しする「樂鳳堂」の秘仏
「樂鳳堂(がくほうどう)」にまつられる秘仏は、乘願寺の初代住職が、師である日佛上人から修法とともに授かった尊像です。初代住職自らが東京から出水の地まで、大切に運んできたと伝えられています。
この尊像は、大不況や戦乱など、困難な時代を乗り越えるため、国家の中枢から庶民まで、立場や地域を超えて広く信仰されてきました。
代々「天地安穏」を願って祈りが捧げられ、外拝では「商売繁盛」「社運隆昌」、そして大きな困難から自らの力で立ち上がる「自力更生」のご利益があるとされています。
困難に負けず、もう一度前へ進みたい。そんなときに、そっと背中を押してくれるような信仰が息づいています。
乘願寺で体験したい!3つの修行・文化体験
① 心を落ち着ける「お写経・ほうろく灸体験」
僧侶が普段修行する道場で、写経を体験できます。なぞり書きの写経用紙や筆ペンが用意されているので、初めての方も安心です。
また、頭にお灸をのせる伝統的な「ほうろく灸」も体験できます。季節の変わり目に体を整えることを目的とした、ちょっと珍しい体験です。
※ほうろく灸にはタオルまたは手ぬぐいをご持参ください。
② 香りを楽しむ「手作り塗香体験」
塗香(ずこう)とは、香木などの粉末を調合し、体に塗って使うお香のこと。
原料の香りを試しながら、自分だけの塗香を調合できます。完成した塗香は持ち帰れるので、お香好きの方にもおすすめです。
※持ち帰り用の容器をご用意ください。
③ 心身を見つめ直す「滝行体験」
滝に打たれながら心身を清める、伝統的な修行「滝行」も体験できます。
滝行についての説明を受け、勤行や祝詞を経て、実際に滝行に臨みます。白装束はレンタルも可能です。
※着替えやタオル、濡れてもよい履物などが必要です。参加条件や安全面については事前にお寺へご確認ください。
体験の予約・お問い合わせ
各体験は、御布施を仏前にお供えする形式で案内されています。公式サイトでは1人3,000円〜の目安が示されており、滝行の白装束レンタルには別途料金がかかります。
詳しい内容や費用については、事前にお寺へお問い合わせください。
基本情報
- 名称
- 薩門山乘願寺
- 読み方
- さもんざんじょうがんじ
- 別称
- 所在地
- 〒899-0123
鹿児島県出水市下鯖町399
Google Mapsを開く
- 参拝時間
- ◯開門時間
8:00~17:00
◯寺務所受付時間 9:00~11:30 13:30~16:00
駐車場駐車場は3か所あります。正門から離れた場所にあるため、Googleマップで「乘願寺駐車場」と検索してお越しください。
- 参拝所要時間
- ◯本堂・境内
15〜30分
- 参拝料
- お気持ちで
- 御朱印
- あり
- 御朱印帳
- あり
- 電話番号
0996-67-1694
- FAX
- アクセス
- ・出水インターチェンジ(車→5分)
・新幹線出水駅(車→5分)
・米ノ津駅(徒歩→5分)
詳細情報
- 御本尊
- 薬師瑠璃光如来
- 山号
- 宗旨・宗派
- 高野山真言宗
- 創建時代
- 寺格
- 開山・開基
- 札所など
-
・行基さん全国ゆかりの地→有人寺院最南端
・島津義虎霊場→事務局
- 文化財
- ご由緒
-
【創建と戦国時代の復興】
乘願寺の創建年代は明らかになっていませんが、日羅上人や行基菩薩とのゆかりが伝えられ、1000年以上前から存在していた可能性があると考えられています。
永禄5〜6年(1562〜1563年)、島津義虎公が戦乱によって荒廃していた真言宗「無量寿院成願寺」を八つの坊とともに復興。現在の出水箱﨑八幡神社にあたる八幡宮を移し、神仏習合の形で島津薩州家の祈願所としました。
しかし、文禄元年(1592年)、豊臣秀吉によって出水が直轄領となると、寺社は再び破壊されます。
慶長4年(1599年)、島津惟新(義弘)公の朝鮮出兵での功績により出水が島津氏の領地に戻ると、翌年にかけて家久公とともに寺社を再興。久蔵院・稲荷寺・如法寺・西ノ坊・今泉寺・安原寺・新福寺・天福寺の八つの坊を抱える寺院となりました。この八つの坊が、現在の出水市中央町「八坊」という地名の由来とされています。その後、明治期の廃仏毀釈によって寺院や坊は再び荒廃しました。
【中興縁起】
明治期の廃仏毀釈によって、出水の地では真言宗寺院や修験道の法灯が途絶えてしまいました。その復興を志したのが、長島出身の河野全璋(かわのぜんしょう)和尚です。
昭和24年(1949年)、全璋和尚は出水市出身の真言宗僧侶・斑目日佛(まだらめにちぶつ)師に導かれ、東京の日佛寺で修行を開始しました。
昭和29年(1954年)、日佛師の死後、その遺志を受け継ぎ、柴田全乘(しばたぜんじょう)師を第二の師と仰ぎます。草繁全宜師や亀山弘応師らの協力も得ながら、出水の地で寺院の再興に取り組みました。
【昭和の再興から現在へ】
昭和35年(1960年)9月16日、河野全璋和尚は現在の地に「薩門山無量寿院乘願寺」を開山。同月21日には記念法要が営まれました。
山号の「薩門山」は、師である日佛が愛宕山や紫尾山など、当地の霊山を総称したことに由来します。
また、「無量寿院乘願寺」という名称は、前身の「無量寿院成願寺」をもとに、第二の師である全乘師の名前から「乘」の一文字を取り入れて名付けられました。
その後、昭和50年(1975年)には現在のご本尊「薬師瑠璃光如来」の開眼法要が営まれるなど、境内の整備が進められてきました。
令和5年(2023年)には、僧侶の修行や一般の方の写経・瞑想などに活用される「泉僧園道場 雙岦庵(そうりゅうあん)」を建立。
さらに令和7年(2025年)には、戦国時代に寺院の復興に尽力した島津義虎公を顕彰する「薩州遠見大師御像」が建立されました。
また、被災地への支援物資の提供や、神社仏閣などの歴史遺産の復興を支える募金活動にも取り組んでおり、地域や宗派を超えた支援活動に力を注いでいます。
幾度もの戦乱や廃仏毀釈を乗り越え、復興を重ねてきた乘願寺。現在もその歴史と祈りを受け継ぎながら、新たな歩みを続けています。
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- 体験
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お写経・ほうろく灸体験
手作り塗香体験
滝行体験
御朱印(書き置きのみの授与)など












