行ってはいけない!?「縁切り神社」の正しいお参り方法

行ってはいけない!?「縁切り神社」の正しいお参り方法

2023.09.30

行ってはいけない?「縁切り神社」とは

縁を切りたい人や物がある時、頼りになるのが「縁切り」の御利益を授けてくれる神社です。
しかし、ネットなどを検索すると「やばい」「行ってはいけない」などと書かれていることもあり、不安になりますよね。
「縁切り神社」には、なぜ行ってはいけないと言われるでしょうか。
今回は、行ってはいけないと言われる理由や、正しい参拝方法など、縁切り神社について詳しく解説します。

 

そもそも「縁切り神社」とは?

下野國一社八幡宮境内

縁切り神社とは、何らかの縁を切りたいと思う人が、悪縁切りを願うための神社です。
神社では古来より、「穢れを祓うことで幸運を招く」と言われてきました。
縁切り神社では悪い縁=穢れを祓うことにより、良い縁=幸運を呼び込める、と考えられています。
悪縁には、好ましくない人間関係はもちろん、病気や悪癖、ギャンブルやタバコなど、自分自身と縁を切りたいと思っているものも含まれます。

 

なぜ「縁切り神社」に行ってはいけないと言われるのか

「縁切り神社」に行ってはいけないと言われる理由は、いくつかあります。

強力なパワースポットだから

縁切り神社は、とても強い力を持つ神社です。一方、縁切りを願う時、大抵の人は心身ともに疲れていることがほとんど。
自分の体調が悪い状態で力の強い神社に行くと、かえって自身がダメージを受けてしまう可能性があります。

必要な縁まで切れてしまう可能性があるから

縁切りの願いに行った時、本当に縁を切りたい人や物以外のことを考えてしまうと、その人との縁が切れてしまうことがあります。
特に、誰かと同行していると、その人との縁が切れてしまう可能性もあります。

好ましい結果になるとは限らないから

嫌いな人と別れたい、憎い上司と離れたいなどを願った際。
相手がどこかに行ってくれることを願うでしょうが、実際には自分自身が好ましくない場所に転勤になったり、何らかの不幸に襲われて縁が切れてしまったりという可能性があります。

 

縁切り神社の正しい参拝方法

参拝方法

思わぬ不幸に見舞われるかもしれない、縁切り神社。
行くのが怖くなったかもしれませんが、きちんと参拝方法を守ることで、不幸な結果を防ぐことができます。

 

参拝するのは、本当に縁を切りたい時だけ

縁切り神社に願う時は、本当に縁を切りたい時だけにしましょう。
軽い気持ちや冷やかしで訪れると、大切な縁が切れてしまう可能性もあります。

一人で緊張感を持って参拝する

前項で紹介したように、縁切り神社に誰かと行くと、その人との縁が切れてしまう場合があります。
縁切りを願う時は、一人で参拝した方が安心です。

また、願い事を伝える時に別の人や物を思い浮かべると、その人や物と縁が切れてしまう可能性があります。
縁切りの願掛け中は他の人や物を思わないよう、緊張感を持つことが大切です。

参拝のマナーと作法を守る

縁切りだけに限らず、神社に参拝をする際は、マナーと作法を守りましょう。露出の多い服や華美な恰好は避け、正しい参拝方法でお参りをします。
一般的な神社では、以下のような順で参拝します。

  1. 1. 鳥居をくぐる前に一礼
  2. 2. 参道の中央を避けて通る
  3. 3. 手水舎で手と口を清める
  4. 4. お賽銭を静かに入れて、二例二拍手一礼
  5. 5. 参拝できたことのお礼を伝える
  6. 6. 再び鳥居をくぐる時も一礼する

相手の不幸を願わない

人との縁を切りたい時、相手のことを好ましく思っていないことが大半です。
しかし、どんなに憎い相手であっても、相手への悪意を伝えたり、相手の不幸を願ったりするのはNG。
あくまで、より自分が前向きに進むための願いであることを伝えましょう。

願いが叶ったら必ずお礼参りに行く

縁切り神社で無事に縁切りが叶ったら、必ず感謝の気持ちを伝えにお礼参りをしましょう。その際、お賽銭は、前回入れたものと同額以上がおすすめです。
また、参拝時にお札やお守を受けた際は、それらを持参して返納しましょう。

いざという時に頼りたい、有名な縁切り神社

悪縁を切りたいと思った時に訪れたい、有名な縁切り神社をご紹介します。

 

安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)(京都)

安井金比羅宮

安井金比羅宮は、京都にある崇徳天皇(すとくてんのう)をお祀りした神社。
大きな恨みを持って亡くなった崇徳天皇の力により、縁切りに絶大な効果があると言われています。

境内には巨大な縁切り縁結び碑があり、本殿に参拝後、石をくぐって願いを書いた形代を貼ると縁切りが「完了」するそう。
縁切りを願う人が多いため、他人のマイナスの気持ちをもらわないよう、石をくぐる際に人が書いた形代の願いをなるべく読まないよう注意してください。

▷▷安井金比羅宮の詳細情報はこちら!!◁◁

 

榎大六天神(えのきだいろくてんじん) (東京)

榎大六天神

榎大六天神は別名「縁切榎」と呼ばれる、東京都板橋区にある縁切り神社。
小さな神社ですがその効果は大きく、かつては結婚前の女性はこの木の側を通らないようにしており、和宮降嫁(かずのみやこうか)の際も迂回路を作らせて榎が見えないようにしたのだとか。
歴史ある神社ですが、境内に置かれたおみくじがガチャガチャだったり、絵馬にプライバシー保護シールが付いていたりと、都会らしい近代的な一面も持っています。

▷▷榎第六天神の詳細情報はこちら!!◁◁ 

門田稲荷神社(かどたいなりじんじゃ)(栃木)

下野國一社八幡宮境内

門田稲荷神社は、栃木県足利市にある下野國一社八幡宮境内(しもつけのくにいっしゃはちまんぐうけいだい)の縁切り神社。その効果の高さから、自ら「日本一の縁切り稲荷」を名乗る程、連日縁切りを願う大勢の人が参拝に訪れています。
縁切り方法が独特で、社務所で頒布されている柄杓(ひしゃく)を購入し、境内に置かれた道具を使って穴を開けます。こうすることで、悪い縁が穴から流れ出るそうです。

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悪い縁を切って、良縁を招こう。

縁切りは、悪いことではありません。むしろ、自分が良い方に向かうために悪い縁を断ち切るという、ポジティブなものです。
縁切り神社に行く際は、悪い縁を断ち切って、良い縁をいただけるよう、前向きな気持ちで参拝してください。

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