なぜ怖いと言われる？初詣も大人気の【大宮氷川神社】に参拝してみた

2025.12.02

埼玉屈指のパワースポット！大宮氷川神社に参拝してみた

埼玉には三峯神社や秩父神社、高麗神社などたくさんのパワースポットがありますが、強力なご利益がいただけるという神社は都心からだとなかなか参拝するのが大変…しかし、そんなお悩みを解決してくれる、都心から近いのにすごいご利益がいただける神社があるとの話を聞きました。

その神社は、「大宮氷川神社」！

初詣には埼玉県内のみならず関東近県から多くの人が参拝に訪れる、有名なパワースポットです。大都市・大宮駅からすぐ近くなのに、縁結びや夫婦円満・国家安定などを中心に様々なご利益がいただけるとか。その一方で、ネットでは「怖い」「スピリチュアル体験をした」という声もちらほら聞こえてきます。

一体どんな神社なのでしょうか。
そこで今回は、埼玉屈指のパワースポット・大宮氷川神社に実際に参拝して、そのご利益や噂の真相などを徹底調査してきた様子をご紹介します。

大宮氷川神社って？

大宮氷川神社は、埼玉県さいたま市大宮区にある武蔵国一宮。

関東を中心に全国に280社ほどある大宮神社の総本社で、「大いなる宮居」が「大宮」の由来になったとされる古社です。創建は2,400年以上前と言われ、大変長い歴史を持っています。例大祭には天皇家からの勅使が差遣される格式の高い神社であり、明治以降には歴代天皇も行幸しています。

御祭神は須佐之男命、稲田姫命、大己貴命(大国主命)の三柱。夫婦神と縁結びの神を祀ることから、縁結びや恋愛成就、夫婦円満や家内安全の御利益がいただけます。
境内は約3万坪の広大さを誇り、中山道からのびる約2キロメートルの長い参道は、美しいケヤキ並木で知られています。また、参道途中にある高さ13メートルの「二の鳥居」は、現存する木造の鳥居として関東でも屈指の大きさです。

初詣には毎年210万人もの参拝者が訪れ、大宮のシンボル的存在となっています。

なぜ“怖い”と言われる？

大宮氷川神社について調べていると、“怖い”というキーワードが多くみられました。

「参拝していたら体調が悪くなった」「参拝中に視線を感じた」という口コミもあり、スピリチュアルな体験をした人も少なくないようです。では、なぜ大宮氷川神社でそのような声が上がるのでしょうか。

まずは大宮氷川神社が、長い歴史と強いパワーを持つ神社であることが考えられます。神聖な空気に圧倒されたり、気持ちの上で委縮してしまったりして、元々良くなかった体調が悪化したり、何かに見られているような気持になったりするのかもしれません。また、大宮氷川神社には浄化の力もあると言われており、日ごろたまった良くないものが浄化されている副反応かも。さらに、神社の静寂な空間に都会の喧騒に慣れた人が訪れると、静かすぎる空気に不安を感じてしまい、それが怖いと感じさせている可能性も考えられます。

パワーの強い神社に行く時は、体調の悪い時を避けることが大切です。また、禊の代わりになる手水舎での手洗いなども徹底してください。それでもあまり調子が良くなければ、「今は呼ばれていなかったのだ」と参拝を見送りましょう。

初詣、混雑を避けるためには？

初詣には210万人もの人が訪れる大宮氷川神社。元旦には鳥居の外まで行列ができる程、混雑するそうです。

では、いつ参拝すれば、スムーズなお参りができるのでしょうか。
最も混雑するのは、大晦日の23時～元旦の2時頃と、元旦～3日の日中10時～17時頃。やはり、早朝の時間帯が最も空いているそう。9時前までにお参りを済ませると、比較的スムーズに参拝できそうです。

大宮氷川神社へのアクセスは？

埼玉一の乗降客を誇る大宮駅近くにある、大宮氷川神社。アクセスも良いのが魅力的です。

電車の場合

・JR「大宮駅」東口から徒歩15分
・東武アーバンパークライン「北大宮分駅」から徒歩10分

大宮氷川神社は、大宮駅から約1km。徒歩15分ほどで、三の鳥居に到着します。駅からまっすぐ進み、二の鳥居からケヤキ並木をゆったり進むのがオススメです。

車の場合

大宮氷川神社には3か所の駐車場があります。

・第一駐車場：三の鳥居に最も近い駐車場。40分以内であれば無料です。
・第二駐車場：境内の池の近くにある駐車場。20台とやや小さめです。11月下旬から1月中旬までは臨時の古神札納所になるので注意が必要です。
・西駐車場：境内の西側にある、3つの中で最も大きな駐車場です。

大宮氷川神社へ参拝してみた。

9月の小雨の日。仕事の予定が突然キャンセルになったので、これ幸いと大宮氷川神社さんに参拝してみることにしました。

JRで大宮駅に向かい、本来であればここから徒歩かバスなのですが、ちょうど雨もやんでいたので、時短も兼ねてレンタサイクルを借りることに。歩くと15分ほどかかりますが、自転車だとわずか5分ほどで、まずは二の鳥居に到着しました。

全長2km！日本一の長さを誇る参道が美しかった

全長約2kmという参道。二の鳥居は、その途中、大宮氷川神社の入口まで約500mのところに立っています。

まっすぐ伸びた参道には、ケヤキのトンネルがすらりと伸びています。この景色が、最高にかっこいい！もこもこのケヤキの間に、朱塗りの鳥居がそびえたちます。この鳥居は、明治神宮から移設されたもので、樹齢1300年の檜が使われているそう。両脇にひかえる狛犬とあわせて、すごい存在感です。

参道に入ると、空気が少しひんやりしている気がしました。木陰だからというのを差し引いても、清々しい雰囲気です。こういう神聖な空気を「怖い」と感じる人がいるのかな？と思いました。

さすがに自転車で通り抜けるのは失礼かと思ったので、側道を走ることにしましたが、それでもかなり気持ちよかったです。この参道を散歩やランニングコースにしている人もいるそうで、地元の人が心からうらやましい！と感じました。

三の鳥居をくぐり、橋を渡って参拝へ

駐車場の側に駐輪場があったので、そちらに自転車を停めて参拝開始です。

三の鳥居をくぐって、境内へ。話には聞いていましたが、本当に広大な神社です。砂利を踏みしめながらサクサク進むと、赤い橋が見えてきました。神池を渡るための橋ですが、実はこの池には水神様がいらっしゃるそうで、かなりのパワースポットだそう。

浄化のパワーが強い場所で、橋の途中で立ち止まるといいと聞いていたので、少し池をながめたりしてみました。すると、本当に何だかさっぱりした気になりました。う～ん、プラシーボ効果でしょうか？
さらに進んで楼門をくぐると、りっぱな舞殿がありました。神事などが行われる場所だそうで、その後ろにいよいよ拝殿です。

まずは御祭神にご挨拶。「縁」にまつわる神様が多いのですが、恋愛だけでなく仕事運にも強いご利益がいただけるとか。また、復縁や悪縁切りにも良いそうなので、何かのご縁に悩んでいる人はぜひ参拝してみていただきたいですね。

ちなみに、出雲の神様である三柱の神が祀られているのは、この神社を建てたのが出雲から来た人たちだったからだそうですよ。

キュートなふくろ絵馬を発見

参拝を終えて御朱印をいただきに行くと、何やらカラフルな袋がたくさん並んでいるスポットがありました。

こちらは「ふくろ絵馬」で、願い事を書いた絵馬をちりめんの巾着に入れて掛けるというもの。色とりどりの願い事を叶える、という意味だそうで、10色の中から選べます。映えスポットになっているようで、巾着を持って撮影している人が結構いらっしゃいました。

絶対行きたかったパワースポットへ

大宮氷川神社自体がかなりのパワースポットですが、その中でも絶対に立ち寄っておきたい場所が2か所ありました。

御祭神が変わった？「門客人神社」

まずは、東門を出たすぐの場所にある、門客人神社へ。

こちら、現在は稲田姫命の御親神である足摩乳命・手摩乳命を祀っているのですが、元はアラハバキを祀っていた「荒脛巾神社」だった場所とのこと。

地主神として祀られていたのですが、明治天皇行幸の際に変えられてしまったそうです。アラハバキは縄文時代から信仰されていた、最古級と言われる神様。現在でも強いパワースポットと言われていますので、忘れずに参拝してみてくださいね。

蛇の池で不思議体験をする

東側を散策した後、今度は境内の西側にある蛇の池へ。

こちらこそ、氷川神社発祥の地で、大宮氷川神社最強のパワースポットと言われています。

元は禁足地であり、特にスピリチュアル体験のクチコミが多い場所だったりします。
実は私も、ここで少し不思議な体験をしました。参拝中、少し雨足が強くなっていたのですが、楼門を超えて池の方へ向かうと、ピタリと雨がやみました。木立の中にある道に抜けて、傘をささずに蛇の池に到着。境内には大勢の人がいたのに、道中誰一人すれ違うことなく、貸し切り状態での参拝です。

水音と蝉の声だけが聞こえるだけで、驚くほど静かな空間。水が流れ落ちる音を聞きながら、ゆっくりとお参りができました。そして、最後の一礼を終えたとたんに、再び雨が降り出し、後ろから人の気配が。まるで、私が参拝する間だけ、時間が止まっていたような気がしました。

こちらには、龍神様が住んでいると言われています。水の神様なので、雨を操るのなんてお手の物なのでしょうか。何だか、よく来たね、と言っていただいたようで、嬉しい参拝時間でした。