許波多神社とは?ご利益・歴史・アクセスを解説|宇治のパワースポット

許波多神社とは?ご利益・歴史・アクセスを解説|宇治のパワースポット

2026.04.03

宇治と言えば、平等院や宇治上神社、萬福寺が有名ですが、
その萬福寺の最寄りである「黄檗駅」から歩いて15分ほどのところに、知る人ぞ知るパワースポット“許波多(こはた)神社”があります。

 

実は午年にちなんで「馬に縁がある」という噂を聞いていたのですが、実際にはそれだけではない、すごい歴史を持つ神社でした!

今回は許波多神社を参拝し、神主さんから伺った貴重なお話と共にご紹介します。

 

午年に訪れたい。“許波多神社”とは

 

許波多神社 二の鳥居

 

許波多神社は、京都府宇治市にある神社。

大化の改新が起きた年、中臣鎌足によって創建されたと伝わっています。

古来より「勝運にご利益のある神社」として篤く信仰されており、大海人皇子(天武天皇)や征夷大将軍坂上田村麻呂が戦勝を祈願したと言われています。

 

御祭神は、天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)

天照大御神と素戔嗚尊の誓約で生まれた五皇子の長男であり、瓊瓊杵尊の父神、初代天皇である神武天皇の高祖父として知られています。

 

 

許波多神社と馬の関係

 

許波多神社について調べると、「馬」というキーワードが出てきました。
御祭神はあくまでも天忍穂耳尊ではありますが、実際境内には立派な馬の像が祀られていて、馬にまつわる社宝も残されているそうです。

許波多神社 馬の像

 

かつては“馬場道”で祭礼が行われていた

 

実は許波多神社、現在の場所とは別の場所に鎮座していた時代がありました(解説は後程)。

当時、南北に分かれた氏子たちは、一の鳥居から神社へ続く参道を馬場道として使い、神馬による祭礼を行っていたそうです。

 

許波多神社 旧参道

今でもまっすぐに延びる道路として、その名残を見ることができます。

 

 

星祭の御祭神「馬頭天王」を祀る神社

 

許波多神社には、平安時代に作られた馬頭天王神像も祀られています。

この像は、もともと弁財天像とともに、付属寺院で男女二神像として祀られていたと考えられ、馬にまつわる信仰が古くからあったことが分かります。

 

唯一現存する社宝「半舌鐙(はんじたあぶみ)」

 

許波多神社の社宝の中でも、特に注目したいのが半舌鐙です。

これは平安時代に作られた馬具で、日本で現存するものはこの一つだけ
宝相華唐草文が施された美しい鐙で、国の重要文化財に指定されています。

 

アニメの聖地としても有名

 

近年の許波多神社は、歴史好きだけでなくアニメファンからも注目されています。

京都アニメーション制作の「響け!ユーフォニアム」シリーズに登場する“聖地”としても有名です。

許波多神社 お神輿 響け!ユーフォニアム

「響け!ユーフォニアム」のファンが訪れた際、アニメと同じ構図で写真が撮れるように拝殿を開放したことがあり、その対応が「まさに神対応」と話題になりました。

響け!ユーフォニアム 許波多神社 絵馬

 

許波多神社へのアクセス|最寄り駅・駐車場情報

 

許波多神社には公式駐車場がありません。参拝の際は、公共交通機関の利用がおすすめです。

 

最寄り駅は黄檗駅

 

JR奈良線、または京阪本線の黄檗駅が最寄り。
住宅地を歩いて約15分で到着します。途中には茶畑が広がり、宇治らしい風景も楽しめます。

車ではむずかしいかも…駐車場はありません
許波多神社は、住宅地エリアにある神社。そのため、境内に駐車場はありません。黄檗駅の近くにあるコインパーキングを利用してください。

 

許波多神社に行ってみた

 

許波多神社さんを訪れたのは、年末。

冬とは思えないほどに温かい日で、天気もよく、まさに「おまいり日和」でした。

黄檗駅近くに車を停めて、時折茶畑がのぞく長閑な住宅地を歩くこと約15分。

許波多神社 入り口

ほんのり汗ばむ頃に到着すると、こぢんまりとした神社なのに、鳥居の前や境内にわりと人がいてびっくりしました。

地元の方らしい小さなお子さん連れの方やご夫婦で参拝されている方に混じって、アニメファンの方らしき方もちらほら。中にはプロのようなカメラを持って撮影している方もいらっしゃいました。

許波多神社 一の鳥居

鳥居をくぐると、空気が変わった

 

早速参拝。

 

許波多神社の参道には2つの鳥居があるのですが、少し驚いたのが2つ目の鳥居をくぐった時。

あれ、空気がかわった?

許波多神社 二の鳥居

許波多神社 狛犬

ぽかぽかと温かい日だったのに、どこか涼しい、凛とした空気が感じられました。

馬の像を眺め、古い神輿が並ぶ拝殿を通り、本殿へお参り。

許波多神社 神馬

許波多神社 お神輿 響け!ユーフォニアム

 

主祭神の正式なお名前は、

「正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさやあかつかつはやひあめのおしほみみのみこと)」

であり、「まさに私が勝つ。日が昇る如く速く勝つ。」という意味であることから、勝運のご利益を授かるそうです。

 

許波多神社 本殿

許波多神社 本殿

参拝できたことへの感謝と共に、巡縁が今後ますます良い方向に進むようにと、お願いをしました。

 

許波多神社の歴史|創建・移転の背景

 

参拝後、神主の木村さんにお話しを伺いました。ネットにはほとんど出てこない、貴重なお話がたくさん聞けたので、ご紹介します。

 

元は萬福寺の近くにあった「大社」だった

 

許波多神社は、創建された当初は柳山という、現在の宇治市黄檗公園の場所にあったそうです。

36,000坪にも及ぶ広大な境内地を持つ、立派な「大社」だったそう。

許波多神社 沓石 京都宇治 モアイ 京都大学

黄檗駅の側には今でも一の鳥居があった場所に沓石が残されており、そこから伸びる道路が、かつての参道(馬場道)でした。

実際行ってみたのですが、本当にまっすぐ伸びていて、ここを馬が走るとカッコよかったんだろうな~と思いました。

 

戦国時代には、槙島の戦いで織田信長の陣となり、その際、戦火によって社殿がほぼ焼失し、貴重な資料なども多く失われたそうです。
そして、明治初期に、境内地に陸軍の火薬庫が建設されることとなり、国によって、御旅所であった現在地に強制移転されました。

 

同じ地域に2つの神社?

 

地図で許波多神社の場所を調べると、黄檗駅をはさんで2つの神社が出てきます。

もう1つの木幡地区にある神社は、平安時代に分社したものと推定されているのだそう。

やがて明治期に、柳山にあった許波多神社が現在の地に移転し、昭和20年の終戦後、元の場所に戻れずにそのままとなったことから、結果として、

「許波多神社という名前の小さな神社が2つある」という、現在の状態になったようです。

 

 

鐙の発見エピソードがおもしろかった

 

神社の社宝となっている鐙ですが、実は発見されたのは平成になってからだそうです。

社務所の建て替えを行う際、蔵を整理していると、変わった形の鐙が出てきたそう。

鐙とは、騎乗した人が足をかけて体を安定させるための器具だよ

 

古そうなものなので調べてもらったところ、何と日本で現存する唯一の半舌鐙であることが判明したとのこと!

 

半舌鐙は平安時代末期に武士勢力の拡大と共に流行した馬具で、勝負に関わる重要なものだったとか。まさに、勝運のご利益を授ける神様がいらっしゃる神社にふさわしい宝物ですね。

 

許波多神社ではこの貴重な半舌鐙をかたどった御守を授与していただけますよ。

 

まとめ | 京都の“ツウな神社”を参拝したい方におすすめ

 

今回、初めてお伺いした許波多神社。

長い歴史や受け継がれた信仰、そして何よりも地域に愛される空気が感じられる、とても魅力的な神社でした。

勝運を高めたい方、馬にご縁のある神社を探している方、そして京都の“ツウな神社”を参拝したい方に、ぜひおすすめしたい一社です。

参拝の際は、地域の方への配慮を忘れず、静かにお参りしてくださいね。

 

■ 許波多神社[こはたじんじゃ]
〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄古川13
アクセス| JR奈良線・京阪宇治線「黄檗駅」下車徒歩約15分

 

Deraさん自己紹介

 

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