初詣も大人気！三種の神器「草薙剣」に会える神社【熱田神宮】に行ってみた

2025.12.03

愛知最大のパワースポット！熱田神宮に参拝してみた

愛知県にある神社と言えば、誰もが思い浮かべる「熱田神宮」。三種の神器である“草薙剣”を御神体とする、長～い歴史を持つ神社です。

名古屋という大都会にありながら、深い森に囲まれた境内は、まさに神域。初詣には何と240万人もの人が訪れる、中部地方屈指のパワースポットです。

戦国武将も頼ったと言われる強い力を持つ本宮はもちろんですが、さらに境内には、勝負に勝てる、頭が良くなる、美肌になれるなど、様々なご利益がいただける摂社や末社が点在しているとか。それはぜひ参拝してみたい！と、名古屋旅行に合わせてお参りをしてきました。

今回は熱田神宮の紹介と、実際に参拝した時のレポート、そして参拝後のおすすめグルメをご紹介します！

ご神体が剣!?熱田神宮とは？

熱田神宮は愛知県名古屋市にある日本三大神宮の一社。紀元1世紀頃、日本武尊が伊勢の国で薨去した際に、妃の宮簀媛命（みやずひめのみこと）が草薙神剣をこの地に祀ったことが始まりとされている、大変な歴史を持つ古社です。

御祭神は三種の神器である草薙神剣を御霊代とする天照大神。剣を御神体とすることから、特に戦国武将たちから篤く信仰されており、中でも信仰の篤かった織田信長が戦勝祈願のお礼として奉納した土塀が“信長塀”として現在でも残されています。

約6万坪もの広大な境内には、18,000本もの木々が立ち並ぶ鎮守の森が広がっています。中には、弘法大師が手植えしたと伝わる樹齢千年を超える「大楠」、花は咲くのに実がならない「ならずの梅」、茶人が愛好する「太郎庵椿」などが緑をたたえています。

熱田神宮へのアクセスは？

名古屋の市街地にある熱田神宮は名古屋の中心部からもアクセスが良く、公共交通機関でもスムーズに参拝することができます。

電車の場合

・名鉄名古屋本線・常滑線「神宮前駅」から東門まで徒歩3分

・JR東海道本線「熱田駅」から東門まで徒歩3分

・名古屋市営名城線「熱田神宮西駅」から西門まで徒歩5分

・名古屋市営名城線「熱田神宮伝馬町駅」から南門まで徒歩4分

それぞれ境内地までの時間です。下りる駅によってアクセスできる場所が異なりますが、正面の鳥居＝正門から入りたい方は、熱田神宮伝馬町駅から行くのが最も近いです。

ご都合に合わせて、ご利用の駅を選んでみてください。

車の場合

熱田神宮には3か所、合計400台の駐車場があります。

・南門駐車場：正門に最も近い駐車場です。

・東門駐車場：本宮に最も近く、収容台数が3か所の中で一番多い駐車場です。

・西門駐車場：同じく本宮に近く、3か所の中で一番の穴場です。

どの駐車場も無料で利用できますが、年末年始や祭典時には利用不可となるそうです。特に初詣シーズンは大変混雑するので、公共交通機関の利用がおすすめです。

初詣に行くなら、どのタイミング？

年始には230万人もの人が訪れる熱田神宮。どのようなタイミングであれば、混雑を避けられるのでしょうか。

どの神社・お寺にも言えることですが、最も混雑するのは大晦日の23時～翌元旦の3時頃までと、元旦～3日のお昼前後。比較的空いているのは、もちろん早朝と夕方です。

熱田神宮は三が日を過ぎると次第に混雑がゆるやかになるそうなので、三が日には近所に氏神様に参拝して、熱田神宮には別の日に行くのも良いかもしれません。

熱田神宮に参拝してみた。

観光で名古屋を訪れた際、せっかくなので…と、熱田神宮に参拝してきました。

電車で行くことも考えましたが、他にも回りたいところがあったため、レンタカーを借りての参拝となりました。

南門駐車場に停めて、いざ参拝！

入念な下調べをして向かった、熱田神宮。ぜひとも正門から参拝したかったため、南門駐車場に車を停めることにしました。伺ったのは土曜日お昼頃でしたが、まず驚いたのが、参道にある “あつた蓬莱軒神宮店”さんの行列！実は先に本店の予約をしてから伺ったのですが(後述します)、驚くほどの大混雑でした。

参道を抜けて車を停めたら、いざ参拝へ。木製の鳥居をくぐると、明らかに空気が変わります。伺った頃はまだ暑さが残る季節でしたが、木々が作り出す木陰に涼やかな風が吹いて、とても心地よい参道でした。

途中、たくさんの摂社や末社、樹齢1000年という大楠など、気になるスポットが山盛りでしたが、まずは本宮までまっすぐ進むことにしました。

本宮を参拝

入口から3つの鳥居をくぐり、少し左にカーブした先に本宮が登場。千木がかなり長い、立派な社殿です。元々は尾張造りと言われるタイプの社殿でしたが、明治に現在の伊勢神宮と同じ形式の社殿となったそう。昭和に２度の戦災を受けて、現在の社殿は昭和30年に再建されました。

御利益は、諸願成就、無病息災、出世開運、合格祈願など。また、剣がご神体なので、浄化や悪縁切りにも効果があるそうです。

本宮東側から参拝。

広大な熱田神宮、しっかり参拝すると3～4時間かかるそう。さすがにそこまでは時間がなかったので、いくつかに絞って参拝していくことにしました。

まずは、神楽殿がある社殿の東側のエリアへ向かいました。花は咲くけれど実がならないという“ならずの梅”を超え、龍神社、御田神社などにご挨拶しつつ、奥へと進んでいきます。

美肌になれる、清水社へ

本宮のちょうど東側にあるのは、摂社の中でも有名なパワースポット、清水社。祀られているのは、水の神様である罔象女神（みつはのめのかみ）です。

社殿の後ろには長方形に石が組まれた池があり、中にはきれいな水が湧き出ています。この水を肌につけると、肌がキレイになると言われています。

また、中央にある石は何と世界三大美人の楊貴妃の墓石の一部という伝説があり、この石に三度、水をかけると願い事が叶うそうです。結構遠いので、思い切って水をかける必要がありました。何とか水がかかったので、願いが叶うといいなぁ。

最大のパワースポット！“こころの小径”から一之御前神社へ

境内すべてが聖域と言われる熱田神宮の中でも、特に神聖な場所と言われているのが、“こころの小径”です。

元々は一般参拝が禁止されており、撮影もNG。写真はありませんが、まさに聖域らしい、静寂な森が続きます。

小径を抜け、ちょうど本宮の裏手に出たところには、一之御前神社があります。こちらには、熱田大神＝天照大神の荒魂がお祀りされています。かなり強いパワースポットなので、ぜひ参拝をお忘れなく！

信長塀と大楠をチェックしよう！

再び本宮前に出て、参道方面へ。三の鳥居のすぐ横には、信長が寄進したと言われる信長塀があります。

桶狭間の戦いで奇跡的な勝利をした信長が、戦勝祈願のお礼として寄進したものだそう。そのため、立ち寄ると勝負運が上がると言われています。信長の時代にできたというのももちろんでしたが、神仏にあまり傾倒しなかった信長が作ったというエピソードが、戦国好きにはたまらないスポットでした。

鳥居をくぐって参道を抜けていくと、樹齢1000年と言われる大楠が。平安時代に弘法大師が植えたと言われており、幹の周りは７.７ｍ、高さは２０ｍもあるそうです。さらにこちらには白蛇が住んでいるという伝説もあり、参拝すると運気が上昇するそうですよ。とにかく立派な楠、そばにいるだけでパワーがいただけそうでした。