2025.12.05
初詣にぜひ訪れたい、全国の人気ランキング。今回はその第6位の住吉大社のご紹介です。
禊の神を祀ると言われる「住吉大社」とは一体どのようなところなのでしょう、筆者が実際に参拝して感じた見どころをご紹介します。

住吉大社は、全国に2300社ある『住吉神社』の総本山です。
お祀りしているのは、「住吉大神」(すみよしおおかみ)と呼ばれる、3柱の神様。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、黄泉の国から地上に帰った時に行った、禊払い(みそぎばらい)で産まれた、禊を司る神々です。
底筒男尊(そこつつのおのみこと)、中筒男尊(なかつつのおのみこと)、表筒男尊(うわつつのおのみこと)
宮崎県 阿波岐原(あはぎはら)に現在もある「みそぎ池」に、伊弉諾尊が身を沈めた際に、水の中から生まれ出でたと言われる男神です。
住吉大社はその3柱をそれぞれ、第一本宮から第三本宮に祀られています。
そして、第4本宮に「神功皇后」が祀られており、これら4柱を合わせ「住吉大神」と呼ばれます。
神功皇后は、日本の神話におけるまさに「母は強し!」を表すスーパーヒロイン。なんとお腹にのちの「応神天皇」となられる赤ちゃんを身籠りながら海を渡り、当時の新羅を倭国に組み入れたと伝わります。
そのご由緒から、安産や子育ての神、また武功の女神と言われ、全国的に厚く信仰されてきました。
さて、そのご利益から「大阪一のパワースポット」とも呼ばれる住吉大社には、境内に数多くの「摂社」「末社」があり、訪れた人の願いに必ず合うお社があること間違いなしだとか!
※ 摂社・・・境内にある住吉の祭神とゆかりの深い神社
※ 末社・・・住吉と関係ある神社や、崇敬している人が境内に招いた神社、その他の社のこと。

「本当に効いた!?大阪の最強縁結びパワースポット6選」でもご紹介した、末社の侍者社(おもとしゃ)は最強縁結びスポット!
初代神主とその妻神をお祀りしている神社です。
そのお詣り方法は独特で、縁結びの願いを求める方は願いを込めて「おもと人形」を授与いただきそのお人形の後ろに、自分の名前と願いを書き入れ、奉納します。
こちらでは【夫婦円満・和合】の願いを込めて、同じ方法で奉納する「裸雛」があります。

授与所で、「住吉土人形」と呼ばれる、これらの「おもと人形」「裸びな」といった土人形がいただけます。
どの人形たちもなんとも言えない、おおらかな表情をしていることがとても印象的でした。

住吉土人形は、江戸時代後期から、明治にかけて住吉参りの代表的な土産として流行したのだそうです。

数ある摂社・末社の中でも、筆者のおすすめは、楠珺社(なんくんしゃ)
商売発達・家内安全のご利益がいただけます。
樹齢1000年を超える楠木(くすのき)への信仰から、その後、根元に祠をつくりお祭りになるようになったとのこと。祭神は、宇迦魂命 (うがのみたまのみこと)。お稲荷様ですね。

こちらでは、参拝の際、招福猫をいただいてお願いをする習慣があります。
4年続けることで、「始終発達」(しじゅうはったつ=四十八辰)の福が授かると全国からの信仰を集めているそうです。永遠に伸びしろが続くご利益なんて、これはお参り必須ですね!
招き猫は、左手は人招き、右手は金招きといわれているそうです。

こちらの招き猫も「住吉土人形」。手の中にそっと収まり、ほのかに温かみを感じる素朴なお人形です。
さて、住吉大社はまだまだ、数多くの見どころスポットがあります!「一寸法師のお椀」「おもかる石」「誕生石」「種貸社」「大海神社」・・・etc.!
住吉大社の膨大な歴史と、信仰の歴史はとても書き尽くせないと実感します。詳細な説明は公式HPにお願いすることとしまして、筆者が実際に回って感じた疑問と、その回答を5つご紹介したいと思います。
住吉大社のお守りとして、第一に出てくるであろう「五大力守」
こちらは、「五所御前(ごしょごぜん)」と呼ばれる、神聖な場所から「五」「大」「力」の石を自分で探し出し、専用のお守り袋に願いを込めてそっと仕舞うというもの。

運営のいただいた「五大力守」家内安全・商売繁盛を祈りました!
願いが叶った時には、授与所で小石を3ついただき、心を込めて「五」「大」「力」と書き付け、前にいただいた小石と合わせて「五所御前(ごしょごぜん)」にお返します。
住吉大社において、「五大力」は「体力・智力・財力・福力・寿命」を意味しており、心願成就のお守りとされています。こちらをいただくことで、すべての願いが叶ってしまうかも!?

「五所御前(ごしょごぜん)」は神功皇后が住吉大神を祀られる場所を決められる際に、1本の大樹に三羽の白鷺が舞い降り、この場所だとお伝えしたとされる大変神聖な場所です。この神聖な場所にぐいっと手を入れて、数多くの小石から目当ての文字を探す楽しさは、なんともいえないものでした!
ちなみに五大力とは
五大力とは、仏教では「五大力菩薩」を表し、仏教・法・僧を護り、国土を護る力のある菩薩さまです。その昔、道祖神の別のお姿とも言われました。
道祖神はその地域の守り神、 子孫繁栄、旅や交通安全のご利益があると言われています。そのため、その昔は女性が想い人へ宛てた手紙が無事に届くようにと「五大力」と書き添えられていたそうです。

道祖神と「おもと人形」は似たお姿だなぁと思いました。
住吉大社はでは、人の変わらない願い、それは人のご縁が続いていくことであったことをおおらかに思い起こさせるものが多いように感じました。
答え:手作りのワクワクが体験できる!どんな願いも叶ってしまう万能お守り!

本宮景観
「住吉造」と称される本殿は、神社建築史上最古の様式の一つで四本宮すべての本殿が国宝に指定されています。
第一から第三は男神である住吉大神が祀られた本宮。
第4本宮は神功皇后が祀られています。
本宮には「千木」と呼ばれる屋根の上に突き出てクロスした部分が、地面と垂直か、地面と平行かという違いがありました。
前者が男神、後者が女神。
必ずしもそれを意図して制作されたという記述は見つけられておりませんが、他の神社に訪れた時にも、そんな違いを意識して観察してみると面白いかもしれませんね!
回答:神社建築の最古の様式の一つ!住吉つくりは、本宮の屋根部分にある千木(ちぎ)で男神と女神がわかる!?みたい。
境内には、うさぎのフォトスポットや、うさぎのおみくじ、さらに手水舎にもうさぎと愛らしいうさぎのオンパレード!

うさぎさんフォトスポット
うさぎといえば!「いなばの白うさぎ」の神話から、大国主命の使いというイメージが一般的ではないかと思います。
ですが、こちら住吉大社の由来は、住吉大社の創建が神功皇后摂政11年(211年)辛卯(かのとう)の年の卯月の卯の日だったからと言われているそうです。

回答:住吉大社ができた日が、うさぎの日だったから。

遣唐使の記念石碑
その昔、住吉大社は白い砂浜に青々とした松原が続く、おおらかで日本的な風景が続く美しい場所だったそうです。万葉集や古今和歌集に、その風光明媚な風景が歌われています。
そして、住吉大神が神功皇后に海上安全の守護を御神託なさった由来から、海上安全の守護神として信仰されていました。奈良時代、遣唐使を送り出す際には必ず朝廷から道中守護依頼があったそうです。
江戸時代になり、海上輸送が盛んになるとともに、運送船業の関係者の間にその信仰が広がりました。境内にある約600基の石燈籠の多くは、運送船業の関係者から奉納されたものだそうです。
大変大きなもので圧巻でした!
回答:大昔、堺は堺津と呼ばれる港町。住吉大社の目の前は大昔、海でした。

「禁裏御所祈祷場所」石碑
住吉大社の駐車場から「反橋(そりはし)」に向かうと、途中の橋の隅に多いな石碑が建っております。そこには「禁裏御所祈祷場所」と書かれていました。
うむ、石灯籠の大きさに負けず劣らず、迫力を感じます。
こちらは「天皇などの命令により、国家鎮護などを祈願する由緒正しい神社です」ということを示したものだとのこと。

反橋(そりはし)
その橋からは、渡るだけでお祓いになると言われる「反橋(そりはし)」が見えます。あまりに急な勾配のため、お正月には通行止めになるそうです。
豊臣秀吉の妻である淀君が造設したとも、息子である秀頼が造設したとも言われる由緒正しい反橋。神域の前に橋や川があるということは、橋向こうは「神々の住まう世界」であるということ。神聖な気持ちで渡りましょう!
回答:天皇などの命令により、国家鎮護などを祈願する由緒正しい神社ですってことみたい。
初めてお参りさせていただきました、住吉大社。
人の古来から変わらない願いとは、身近な人々の幸せと縁を願うものであったのでしょう。
住吉大社から感じたのは「住吉土人形」に代表されるような、まるで万葉集の世界のようなおおらかさと素朴さ、そして力強さでした。
また近くの住宅地にもお社が点在しており、住吉大社があることによって、近隣の方々は信心深いのであろうことが見受けられました。
目の前に白浜と青い松が続く風景は、それは美しかったのでしょうね!
さて、今年は午年、毎年1月7日には午年にぴったりの神事が行われているそうです。
神馬「白雪号」が各本宮を巡拝した後、境内を駆け巡ります。年の初めに白馬を見ると邪気が祓われると伝えられるのだそう。
当日は限定のご朱印やお守り(竹駒守)が受けられます。ぜひこの機会に参拝してみてはいかがでしょう。
午年は住吉大社で運気アップを!

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