隠れていない穴場神社!？「強運・金運」パワースポット小網神社お参り体験談

小網神社ってどんな神社？

小網神社は、日本橋にある室町時代に創建された神社です。御祭神は、稲荷大神である倉稲魂神(うがのみたまのかみ)、弁財天の化身とも言われる市杵島比賣神(いちきしまひめのかみ)、そして日本橋七福神の一柱でもある福禄寿(ふくろくじゅ)です。その由緒や今日まで伝わる様々な逸話から、都内屈指のパワースポットと言われ、最近では行列ができる程に人気の神社となっています。

小網神社の御由緒

現在小網神社がある場所には、平安時代の天台宗の僧「恵心僧都源信」が結んだ、観世音と弁財天を安置する草庵がありました。

室町時代に疫病が流行していた頃、この草庵に網にかかったという稲穂を持った一人の老漁師が訪れました。ある夜、当時の庵主の夢に源信が出てきて、「稲穂を持った老人を稲荷大神として祀れば疫病が鎮まる」と告げました。朝起きると、老漁師は消えていました。庵主は村人と話しあい、お告げ通り老人を小網稲荷大明神として、神社を創建。すると、疫病はまもなく鎮まったそうです。

その後、江戸時代には太田道灌が土地を寄進するなどして「小網山稲荷院萬福寿寺」となり、明治時代の神仏分離令によって「小網稲荷神社」に、そして戦後の宗教法人化によって「小網神社」となりました。

名前こそ変わったものの、今でも強運厄除の神さまとして、多くの人から崇められています。 

「強運厄除の神さま」と言われる小網神社ですが、その強運の御利益がすごい！と評判です。中でも有名な、3つのエピソードをご紹介します。

大正時代に起こった、関東大震災。小網神社の社殿も大きな被害を受けて倒壊しました。宮司は御神体を抱えて、近くの新大橋に避難して無事を祈ったそうです。すると、各地で上がっていた火の手は、新大橋に到達するまでに鎮火。橋も落ちることなく、一緒にいた人たちも助かりました。現在でも橋の袂には、「小網神社の御神体を伏して拝み、加護を願った」と記されているそうです。

お守りを持って出征した人が全員生還！

第二次世界大戦の際、小網神社の氏子にも戦地へ赴くことになった人がいました。そこで小網神社では無事の帰還を祈る出征奉告祭を行い、全員に御守りを授与しました。すると、御守りを持った兵士全員が、戦場から無事生還したそうです。

東京大空襲で戦災を受けなかった！

昭和20年3月の東京大空襲。甚大な被害をもたらしたこの災害により、小網神社がある日本橋地域も一面が焼け野原になりました。しかし、小網神社の社殿を含む境内は奇跡的に戦火を逃れたそうです。

噂の小網神社、実際に参拝してみた！

強運のエピソードがすごすぎる小網神社。ぜひその御利益がいただきたい！と、お正月に買ったばかりのリングを落としたり、ギックリ腰になったり、お気に入りのバッグにコーヒーをこぼしたり、大小さまざまなアンラッキーが続くライターOが巡縁女子と参拝してみました。果たして無事にご利益をいただき、ライターOはアンラッキーな日々から抜けられるのか!? 

平日でも大行列！全然穴場じゃない

当日はあいにくの雨模様。傘をさして小網神社へ向かいます。最寄り駅は地下鉄の人形町駅だそうですが、土砂降りの予報だったことから、今回は車で向かいました。小網神社には駐車場がありませんが、近くの通りにパーキングメーターの駐車区間があります。運よく近くのスペースが空いていたので、スムーズに停めることができました。これも小網神社のお導き!?と、テンションが上がります。

こんな天気だから誰もいなだろうと思っていたのですが、到着した神社には何と行列が！平日の、それもあまりお日柄も良くないのに…と、びっくり。全然穴場じゃなくなっているとは聞いていましたが、あまりの人気ぶりに驚きました。

見ごたえバツグン！日本橋地区唯一、戦前の神社建築

小網神社は、鳥居から社殿までが数歩という、とてもコンパクトな神社。ですが、正面にはパイロンが置かれてたり、警備員さんが2人も立っていたりと、普段の大行列の様子がうかがえます。幸いこの日は、雨もあってか、行列こそあったものの長さはそれほどでもありませんでした。

厄除けエピソードでもご紹介した通り、小網神社は東京大空襲を免れた、日本橋地区世唯一の戦前木造建築の神社です。明治神宮を作った大工さんの作だそうで、社殿の彫刻もとても立派です。

辰年で注目！昇り龍と降り龍を見逃さないで

手水舎で手と口を清めた後、二礼二拍手一礼で参拝します。

参拝時、チェックしたいのが、社殿の昇り龍と降り龍の彫刻この二体、昇り龍が願い事を神様に届けてくれて、降り龍が福徳を授けてくれるのだそう。意識しながらお願いすると、より叶いやすくなるかも!?

銭洗いで欲を出してみる

社殿に参拝後、すぐ隣にある銭洗い弁天へ。この弁天さま、この地に元々あった小網院萬福寿寺に安置されていたものだそう。船に乗ったお姿が、とってもありがたい感じでした。そして、銭洗いといえば、足元の流水や池で洗うスタイルが多いですが、こちらではキレイなスペースでしかも立ったままで洗うことができ、とても洗いやすい！早速、お財布からお金を出して、ザルの上へ。種銭は大きい方がいいという話を聞いたことがあるので、欲を出して1万円を洗ってみました。ちなみに、この時に洗ったお金は種銭として大事に取っておくのが良いそうです。 

なお、銭洗いで洗ったお金は、そのまま入れるとお財布や他のお金も濡れてしまうので、ペーパーナプキンなどに包んだり、クリアファイルに挟んだりするのがおすすめ。今回たまたまクリアファイルを持っていたので試してみたのですが、他のものを濡らすことなくキレイに持ち帰れました。

切絵の御朱印がカッコイイ♡

参拝が終了したところで、授与所へ。御朱印とお守りは同じ窓口でいただけます。御朱印は紙での授与のみとのこと。小網神社、弁財天、福禄寿の3種類の他、辰年にちなんだ切絵(小網神社では喜利絵と呼んでいるそうです)付の御朱印もあります。昇り龍と降り龍がデザインされた、とてもカッコイイ御朱印でした。期間限定のようなので、欲しい方はお早目の参拝を！

参拝前に知っておきたかったこと

無事に参拝は終わったものの、後で知った話がたくさんありました。次回はぜひ！という気持ちも込めて、書いてみたいと思います。

まゆ玉みくじが引きたかった…

小網神社では、本物の繭が使われた「まゆ玉みくじ」を授与していただけるそうです。蚕が紡いだ1本の糸からできた繭には、「神様とのご縁が1本の糸のように細く長く結ばれますように」という願いが込められているそう。白、ピンク、黄色の3色あり、カバンやスマホにつけるとお守りがわりになるそうです。

雨ということもあり見逃してしまいました…。次回は絶対挑戦してみたいと思います。

ご祈祷は完全予約制！

小網神社の狛犬

小網神社の昇殿祈祷は、1回1組であげていただける、大変ありがたいものです。ただし、完全予約制で、既に2カ月先まで満席とのこと！受付は電話のみ。さらに、回線は1回線のみとのことで、つながって予約が取れるだけでも運気が上昇しているのかも!?こちらもいつか挑戦してみたいです。

腕輪守が気になる！

小網神社　手手水

小網神社の授与品の中には、5000円以上する「腕輪守」というお守りがあります。天然石を使用したブレスレットタイプのお守りですが、石のサイズや種類など、かなり豊富なラインナップ。中でも龍水晶が人気とのことで、授与された人の良い評判がSNSにたくさん上がっています。ただし、こちらも人気のタイプは、すぐになくなってしまうのだとか。まさに一期一会のお守り、強運にあやかりたい！という方は、授かってみてはいかがでしょうか。

挑戦してみたい、すすきのみみずく守

小網神社　福禄寿

同じく授与品の中に、みみずくをモチーフにしたものがちらほら。実は小網神社では、すすきのみみずく守というお守りが限定で授与されているとのことで、授与品はそれをモチーフにしているそうです。

すすきのみみずく守は本物のすすきを使ってみみずくを象ったもの。200体限定で、完全予約制だそうです。電話でのみ受け付けてくださるようで、あっという間に限定数に達してしまう、今や幻となったお守り。例年10月頃から数回に分けて受付をしているようです。こちらもいつか挑戦してみたいと思います。

参拝を終えて。

ここしばらく、アンラッキーなことが続いていた筆者。小網神社に参拝して数日ですが、そんなに並ばずに参拝できたり、洗った種銭をたまたま持っていたクリアファイで持ち帰れたり、そもそも当日が結構ラッキーな感じでした。つまり、小網神社に参拝すると決めた時点で、運気がアップしていたのかも!?

小さな神社ですが、たくさんの人に愛されてある小網神社。ぜひ参拝してみてください。

後日談（運営I追記）

普段からお寺神社に参拝しているライターさん、お会いするたびに神仏からパワーをたくさん分けていただいてるのがわかる！元気いっぱいの方です。小網神社様のご神徳やその他多くの神社お寺様のご利益が合わさったのか、なんと某企業の懸賞で1泊2日の国内旅行を当選されたそうです！羨ましすぎます！！！

その他、同行した巡縁メンバーからこんなご報告がありました。