初詣でも大人気!昼も夜も楽しい、東京最古の寺院・浅草寺に行ってみた。

初詣でも大人気!昼も夜も楽しい、東京最古の寺院・浅草寺に行ってみた。

2025.12.07

パワースポットのデパート!?久々に浅草寺に参拝してみた。

 

東京の寺院の中で、最もメジャーと言っても過言ではない浅草寺。

初詣では全国第4位を誇る約295万人※、年間トータル約3,000万人もの参拝者が訪れる、日本を代表する寺院です。

 

そんな浅草寺ですが、境内にたくさんのパワースポットがあるのをご存じでしょうか?つい雷門や立派な本殿、そして五重塔ばかりに注目してしまいますが、実はご利益のデパートと言っても過言ではない程に参拝すべきスポットがたくさんあるのです。

 

そこで今回は、浅草寺についての詳細や歴史、境内にあるメジャーから穴場までのパワースポット、筆者おすすめの浅草寺の楽しみ方をご紹介します。

※2009年警察庁公式データからの推定値(現在、警察庁から初詣参拝者数の発表はありません。)

 

今さらだけど、浅草寺とは?

 

金龍山浅草寺は東京都台東区にある、天台宗系単立の聖観音宗の寺院。正式名称は「金龍山浅草寺」で、聖観音菩薩像を本尊とすることから「浅草観音」とも呼ばれています。創建は飛鳥時代で、東京で最も古い寺院のひとつと言われています。

浅草寺の始まりは、推古天皇の時代、隅田川で漁をしていた檜前浜成・竹成兄弟の網に聖観音菩薩像がかかりました。

 

兄弟がこの像を主人の土師中知に見せたところ、中知はこの仏像をご本尊とし、自宅を寺に改造したのが浅草寺のはじまりと言われています。その後、勝海という僧がこの聖観音菩薩像を秘仏とし、さらに平安時代には延暦寺の慈覚大師・円仁が来山して観音像を拝むための「お前立ち」を制作しました。このことから、浅草寺は開基を勝海、中興開山を円仁としています。

 

鎌倉時代には、源頼朝が勝利を願って参拝をしました。また、徳川家康は江戸に入府した際、尊敬する源頼朝が参拝ししたことに習って浅草寺を祈願所に定めました。以後、3代将軍徳川家光が火災により焼失した五重塔や本堂を再建するなど、浅草寺は徳川将軍家に重んじられ、江戸随一の参拝者を集める寺院となります。

 

その後、東京大空襲でほとんどの建物が焼失したものの、全国の信徒の寄付や地元の人々の力によって再建。現代では多くの観光客が訪れる寺院となり、篤い信仰を集め続けています。

 

浅草寺へのアクセスは?

 

浅草寺は東京の中でもアクセスが良く、特に公共交通機関での参拝がおすすめです。

 

電車の場合

 

・東武スカイツリーライン浅草駅
・東京メトロ銀座線浅草駅
・都営地下鉄浅草線浅草駅

 

どの線の駅で降りても、徒歩5分。雷門の目の前なので、迷わずに到着するはずです。
または、つくばエクスプレス浅草駅からも徒歩5分で到着します。こちらは浅草寺の側面に到着します。

 

車の場合

 

浅草寺には、駐車場がありません。雷門の前に、台東区の雷門地下駐車場があって便利ですが、土日はいつも満員状態。コインパーキングなどもありますがかなり高額なので、公共交通機関の利用がおすすめです。

 

初詣に行くなら、どのタイミング?

 

年始には多くの参拝客が訪れる浅草寺。では、どのタイミングであれば、スムーズに参拝できるのでしょうか。
最も混雑するのは、元日の深夜と、1~3日の日中。特にお昼前後は、仲見世から大混雑で思うように動けないレベルです。

 

混雑を避けられるのは、やはり早朝。午前9時前であれば、比較的空いているそうです。

なお、浅草寺が公式でライブカメラを配信されています。こちらもぜひ参拝タイミングの参考にされてください。

午後5時以降もねらい目と言われていますが、せっかくの年の初めの参拝。ぜひ早朝の澄んだ空気の中でお参りしてみてください。

 

改めて、浅草寺に行ってみた。

 

東京在住だと観光地に行くことが少ないのですが、浅草寺は別!実は結構参拝しています。というのも、周辺に魅力的なスポットがたくさんあることと、24時間空いているので何かのついでにも参拝しやすいから。

 

今回、コラムを執筆するのにあたり、改めて浅草寺を参拝してみましたら、今まで知らなかった魅力的なスポットも多く発見することができました。

 

シンボルの「雷門」をくぐる

 

浅草寺のシンボルと言えば、雷門。正式名称は「風雷神門」といい、右手に風神像、左手に雷神像が祀られています。現在の雷門は、松下電器創業者の松下幸之助氏が建てたもの。現在でも提灯に、その名が残っています。

 

なお、風神雷神の裏には、天龍と金龍がいらっしゃいます。二体の仏像は、浅草寺の山号が「金龍山」である由来にもなっている龍神様を擬人化したものだそう。こちらも、隠れたパワースポット。ぜひ忘れずにお参りしていってください。

 

仲見世を通って本堂へ。

 

浅草寺の楽しみといえば、仲見世です。お土産物や飲食店などが約90店舗も並び、多くの観光客でにぎわいます。

 

特に食べ歩きのスポットとしても有名で、休日には大行列のお店も少なくありません。どれを食べても美味しいのですが、私のおすすめは木村家本店さんの人形焼。行くと毎回買って、一部はその場で食べ、一部は持ち帰っておやつにしています。いくつか食べ比べて、お気に入りのお店を見つけるのもおすすめですよ。

なお、“食べ歩き”と言っていますが、実際には立ち止まって食べるのがマナー。人も多いので、本当に食べながら歩かないように注意してくださいね。

 

宝蔵門をくぐって、いよいよ境内へ

 

仲見世を通り過ぎると、巨大な門が見えてきます。こちらは、経典や寺宝を収蔵する「宝蔵門」。

別名を仁王門といい、その名の通り仁王さんが左右に納められています。東京大空襲の時に焼失したものを昭和に再建したもので、鉄筋コンクリートでできているそうです。

注目すべきはこちらも裏面。びっくりするほど巨大なわらじが飾られています。約2,500kgもの藁で作られたこのわらじ、高さ 4.5m・幅 1.5m、重さ 500kgもあるとか。何でもこれを見た魔物が「こんな大きなわらじを履く人がこの寺を守っているのか」と逃げていくと言われているそうです。

 

まずは本堂を参拝

 

門をくぐったら、まっすぐ本堂に延びた参道の先に本堂が見えてきます。

同時にランドマークとなっている五重の塔も見えますが、まずは本堂へお参り。参道中央にある大きな香炉に線香を立てますが、頭に煙をいただいている方がたくさん。外国の方もまねしていて、ほほえましいです。

そして、本堂の中へ。いつ行っても、大きいなぁと思います。
本尊も御前立本尊も秘仏のため、普段は御宮殿の中に祀られていて拝見することができません。御前立本尊は年に1回、12月13日の午後2時だけお姿が見えるそうですよ。

 

凶の確立が高い!?おみくじをひいてみよう。

 

参拝を終えたら、おみくじを引いてみました。実は浅草寺のおみくじ、凶の確立が高いことで有名です。おみくじは平安時代に「観音百箋」(かんのんひゃくせん)として成立したそうですが、この昔ながらの配分を守り続けている結果だそうですよ。

 

結果は、吉。片面に漢文の結果が書いてあり、裏面にはその解説が書かれています。解説を読むと…努力しろ、というのが何度も出てきました…はい、がんばって楽しい記事を書いてまいります…

 

境内を散策。穴場パワースポットをご紹介!

 

おみくじを結んだ後は、境内を散策。回ってみて知った、穴場的なパワースポットをいくつかご紹介します。

 

あの灰を持ち帰れる!御朱印がすごい。

 

御朱印は、境内の西側にある影向堂の中でいただけます。

 

ご本尊の聖観世音菩薩と大国さんの御朱印があるのですが、少し前に登場した書き置きの御朱印がとにかくすごいっ。少しザラザラとする御朱印なのですが、こちらは何と、先ほど立てた線香の灰が印刷されているのだそう!灰には残り香があり、御朱印からほのかに香立ちます。

 

煙だけでもご利益があると言われているのに、その灰を持ち帰れるなんて、すごいですよね。参拝された際は、ぜひGETしてみてください。

 

1つだけ願いを叶えてくれる「一言不動尊」

影向堂の南側には、一言不動産というお社があります。中にはお不動産が祀られていて、1つだけ願いを叶えてくれるそう。よくばってたくさんお願いせず、どうしても叶って欲しいお願い事を1つだけ伝えてみてください。

 

銭塚地蔵堂でお供えをして金運アップ

影向堂のさらに西側にある、銭塚地蔵堂。像の下には江戸時代の通貨である寛永通宝が埋まっているとのこと。

 

江戸時代、摂津の国に貧しい武家の一家が暮らしていました。ある日、子どもが庭先でたくさんの寛永通宝が埋まっているのを見つけましたが、母親は「理由のないお金を自分たちのものにしてはいけない」と埋め戻させたそう。その賢い母に育てられた子どもたちが立派に出世して家が繁栄、一家はお金に埋まっていた場所にお地蔵さんをお祀りしたそうです。

 

この言い伝えがある西宮市の銭塚地蔵尊から御分霊をお祀りしたのが、こちらの銭塚地蔵堂。独特のお参り方法があるそうです。

 

まず、正面の右手にある受付で、盛り塩とろうそく・お線香のセットを購入します。まずはろうそくとお線香をつけて、お供えします。続いて、本尊前にある場所に、盛り塩を1つお供えします。

 

カンカン地蔵にもお参りしよう。

 

銭塚地蔵堂のそばに、もはや原型をとどめていないお地蔵さんがいます。

こちらは、カンカン地蔵。

何と、石でお地蔵さんを打ってお参りします。石で削られて、原型がもう残っていないのですね。

こちらに残ったもう1つの盛り塩をお供えして、石を持ってカンカンと音を鳴らします。この音からカンカン地蔵と呼ばれているそう。
財福の御利益に加え、病気平癒の御利益もいただけるそうです。

 

まとめ

 

パワースポットのデパート、浅草寺。今回、筆者のおすすめスポットを紹介しました。

何度行っても楽しい浅草寺。日中はもちろんですが、夜もライトアップも行われて、とても幻想的です。

 

初詣の1月1日から7日には、特別なお札、元旦上(がんたんあげ)・元旦にご祈祷をあげたお札が授与いただけるそう。

こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

 

いつ来ても楽しさと、厳かな時間をいただける浅草寺。様々な時間に、季節に、ぜひ参拝してみてください。

▷▷浅草寺の公式HPはこちら!


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