2026.06.14
京都・祇園のど真ん中に、いまSNSで話題のお寺があると聞きました。
自分だけのオリジナルお守りが作れる「結守」という体験ができるそうで、若い女性が殺到しているとのこと。それは行ってみなければ! と、若くない女性の筆者が京都旅行のついでに立ち寄ってみたところ、想像以上に充実した時間になりました。というわけで、緊急レポートをお届けします。
この夏の京都旅行、行く場所に迷ったらぜひ立ち寄ってみてください!

両足院は、京都・祇園にある建仁寺の塔頭寺院。臨済宗建仁寺派の大本山・建仁寺の境内に位置しています。
室町時代初期に創建された由緒ある寺院で、関ヶ原の戦いで黒田長政が兜に収めて勝利したという毘沙門天像が祀られています。開運や勝負運のご利益で知られ、毘沙門天の眷属が虎であることから、狛犬ではなく狛虎が安置されているのもユニークなところ。

末社の相生社は「祇園の縁結び」としても親しまれ、芸舞妓さんも多く参拝されているそうです。
坐禅・写経・アート展示など、禅文化に触れる体験が豊富なことも魅力のひとつ。池泉回遊式庭園は京都府の名勝に指定されており、初夏には半夏生が葉を白く変える「半夏生の寺」としても知られています。
📍 両足院へのアクセス
〒605-0811
京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
授与所受付時間:9:30〜16:30
両足院は建仁寺境内の東側にあります。
◎電車でお越しの場合
京阪電車「祇園四条駅」より徒歩約7分
阪急電車「京都河原町駅」より徒歩約10分
◎バスでお越しの場合
「東山安井」バス停より徒歩約3分
◎お車でお越しの場合
建仁寺北門の西側に駐車場あり、建仁寺本坊拝観で60分無料
6月はじめだというのに、かなり暑い日の午後。気候が良いこともあって、祇園エリアは人、人、人!状態でした。建仁寺も大勢の参拝者がいましたが、塔頭が並ぶエリアは意外と静か。
ところが、両足院の境内に入ると、塔頭寺院とは思えないほどの人出です。若い女性が多い印象でしたが、境内を見渡すと世代も国籍も実にさまざま。ご夫婦やファミリー、海外からの旅行者など、多くの人が訪れていました。SNSの力って本当にすごいですね。
幸い、この日は待たずに入れましたが、順番待ちの受付機まで設置されていたので、休日などはすごい行列になるんだろうな……と想像できました。
結守作り体験は、小さな部屋の中で立ったまま行うスタイルでした。志納金は3,000円、ちなみに予約不要です。
最初のステップは、お守り袋を選ぶこと。これが思った以上に大変でした……
トレーに載っているカラフルな袋たち。その種類がとにかく多い! 大半はインドの刺繍リボンを使ったとてもキュートなデザインで、一部だけ麻かな?と思うナチュラルテイストのものもありました。
かわいい、かわいい。ぜんぶかわいい。
まさに「選べない~!」状態です。次の人が待っていたので、悩みに悩んだ挙句、ラッキーカラーの紫っぽいお花の柄をチョイスしました。

いよいよ作業開始です。袋以外にもらったのは、願い事を書く黄色っぽい和紙、木製の小さなお札、そして包むための厚紙とシール。
まずは筆ペンを手に取り、和紙にそっと願い事を書きます。
迷ったら、コレ。「心願成就」
上手に書けた~とドヤったところで、和紙を三つ折りにします。
これを厚紙の中央に置き、さらにその上に木のお札を重ねます。そして、塗香(ずこう)をひとつまみ、パラパラとかけます。指でつまんでそっと乗せると、ふわっとやさしい香りが漂ってきました。この香りだけでも、心が落ち着きます。
あとは厚紙を丁寧に折り畳んで、シールで封をし、選んだお守り袋の中へ入れたら、完成!
おお~、かわいいぞ~!
かんたんだけど、まさに自分だけのお守り。迷った時間も含めて、とても良い体験ができました。

終わりのような雰囲気を出してしまいましたが、実はまだお守りは完成ではありません。
最後に、完成したお守りを持って本堂でお参りをします。これが体験の締めくくり。自分で作ったお守りを手に持って手を合わせて、はじめて完成——というのがいいですよね。
「心願成就」と書いたので、本堂では具体的な心願もしっかりお伝えしてきました。
🌸 自分だけの結守を作ってみませんか?
結守体験は予約不要で、志納金3,000円です。
お守り作りの後にお抹茶をいただけるプランも用意されています。こちらは6,600円(税込)で、事前予約が必要です。
京都観光の思い出に、自分だけのお守りを作ってみてはいかがでしょうか。
体験後、お手洗いをお借りしようと再び境内へ戻っていくと、廊下の先に美しい庭園が見えました。ちょうど半夏生の季節で、庭園が特別公開中! これは見学せねば、と早速中へ。
冒頭でもご紹介した通り、両足院は「半夏生の寺」とも呼ばれています。初夏になると半夏生が葉を白く変え、何とも夏らしい景色を作り出してくれます。半夏生はあまり見たことがない方も多いと思いますが、切り花にすると水揚げが悪く傷みやすいため、水辺で咲いているのを見るしかない、なかなかレアなお花なんですよね。それが庭一面に広がっていて、何とも風情ある景色でした。
畳に座ってお庭を眺めていると、本当に心が落ち着いてきます。まさに禅寺のお庭効果! お守り作りだけのつもりで立ち寄ったのに、思わぬ幸運に恵まれました。

お守り作りを体験した感想は、「思った以上に、盛り上がる」でした。
静かにもくもくと作業するのかと思っていましたが、袋を選ぶ段階から完成まで、ずっとテンションが高いまま。同行者も最初は「付き合うよ~」程度だったのに、お守り袋を選ぶ時点で声が1トーン上がって若返っていました(笑)
そしてできあがったお守りが、とにかく愛おしい。大事にしよう、という気持ちが自然と湧いてきます。かわいいだけじゃないのが、人気の秘密かもしれませんね。
京都に行ったら、ぜひ体験してみてください。
🪷 両足院では、他にもさまざまな体験ができます
坐禅体験をはじめ、写経・茶席・サウンドメディテーションなど、禅寺ならではの多彩なプログラムが用意されています。
季節限定の特別拝観や、朝の庭園散策など、訪れるたびに違う顔を見せてくれるのも両足院の魅力です。
予約・空き状況はこちらからご確認ください。

Dera
「巡縁」では関西方面を担当。寺社仏閣巡りと御朱印集めが趣味。クラフトビールに目がない。