2026.08.14
縁切りのご利益がある神社やお寺の情報を調べている時、「縁切りの神社」として関東で必ず名前が挙がるのが「大杉神社」でした。
しかも、ただ縁切りで有名なだけでなく、「茨城の日光東照宮」「日本唯一の夢むすび大明神」という、すごい愛称までついているとか。それは絶対参拝すべきでしょう!
というわけで、今回は悪縁を断って良縁を結んでくれる「あんばさま」こと大杉神社に参拝し、その由緒や縁切りのすごい口コミ、運営と一緒に実際に参拝してみた様子を、詳しくご紹介します!

大杉神社は、茨城県稲敷市にある神社。縄文時代頃から、この地にあった大杉を神として崇めていましたが、やがてこの場所が「あんば」と呼ばれていたことから、巨杉に鎮座する神様を「あんばさま」と呼ぶようになりました。
創建は約1300年前の、奈良時代後期。当時この地で疫病が流行し、多くの人が苦しんでいました。そこへ日光山を開山したことでも知られる名僧・勝道上人が立ち寄り、巨杉に宿る神様に病魔退散の祈祷を行ったところ、大和の三輪山から三輪明神(倭大物主櫛甕玉大神)が現れ、人々を疫病の苦しみから救ったとされています。
以来、「悪魔祓のあんばさま」は厄除けや悪縁切り、病気平癒や疱瘡除けの神社と知られ、関東一円や東北地方からも多くの人が参拝するようになりました。
⛩️ 大杉神社 基本情報
名称
大杉神社(日本唯一夢むすび大明神)
所在地
〒300-0621
茨城県稲敷市阿波958
電話番号
029-894-2613
FAX番号
029-894-3636
主祭神
倭大物主櫛甕玉大神
(やまとのおおものぬしくしみかたまのおおかみ)
配祀神
大己貴大神(おおなむちのおおかみ)
小彦名大神(すくなひこなのおおかみ)
🌐 公式ホームページ
大杉神社 公式ホームページ →
大杉神社は、馬とも深いご縁があります。
境内奥に鎮座する末社の「勝馬神社」は、もともと862年に馬体守護の神社として創建され、鎌倉時代に大杉神社の境内へ遷座したと伝わる古社です。
さらに平安時代末期、源義経が頼朝の軍勢から逃れて奥州へ向かう途中にこの地へ立ち寄り、武運を祈願して馬具を奉納したという伝説も残っています。この逸話から、大杉神社は「馬の守護神」「勝負運の神様」としても信仰されるようになりました。
近年では、勝馬神社のそばには樹齢数百年のシイの木があり、台風で折れた枝がたまたま馬の頭そっくりな形になったことでも話題になりました。現在も多くの騎手や馬主、競馬ファンが必勝祈願に訪れます。
2026年の今年は午年ということもあり、例年以上の参拝者が訪れている様子。実際、初詣には予想を上回る参拝者数により、お守りが一時欠品したそうです。
大杉神社には、悪縁を切って良縁を結びたいと願う人が、全国から訪れてします。
境内では2つの「悪縁切り」が行えます。どちらかでも、両方でも、効果はバツグンとのことです。
素焼きの小さな器=かわらけに断ちたい縁への思いを込めて、呪文を唱えた後で投げて割ると、器が砕けると共に悪縁が断ち切れるとのこと。

悪縁をもたらす物や人の名前を記した人形を浄火で焼き切る、という、なかなか恐ろしい縁切り。ネガティブな思いを断ち切って、ポジティブな心を取り戻すというものだそう。
今回参拝するのにあたり、ネットやSNSでクチコミを集めてみたところ、
・モラハラのパートナーと別れたくて人形の縁切りを行ったところ、数日後に相手から別れを告げられた。その後、半年ほどで新しいパートナーと出会い結婚。御礼を伝えるために共に参拝して子宝祈願をしたら、無事子どもにも恵まれた。
・職場でパワハラに悩んでいたため、同じく被害にあっていた同期と一緒に参拝。2人ともかわらけ割りで縁切りを念じたところ、数か月後に上司が遠くの支店に異動になり、完全に縁が切れた。新しく来た上司は温厚で、職場が平和になった。
・どうしてもタバコがやめられなかったが、妻が妊娠したため禁煙を願ってかわらけ割りをしたところ、不思議とその日から吸いたくなくなり、無事に禁煙を達成した。
・学校に苦手な人がいて縁切りを願ったところ、一時的に関係が離れた。その後、社会人になって再会したら相手の性格が大きく変わっていて、かえって良好な関係になった。
など、すごいエピソードがたくさん出てきました。やはり、悪縁切りのご利益が、絶大なようです。

大杉神社は、茨城県と千葉県の県境近くにあります。車であれば首都圏からも比較的アクセスが良く、都内からであれば1時間半くらいで到着します。
公共交通機関の場合、駅から少々離れている上、バスの便があまりよくないため、タクシーを利用するのがおすすめです。
🚗 大杉神社へのアクセス
📍 所在地
〒300-0621
茨城県稲敷市阿波958
🚗 車でお越しの場合
※近隣に駐車場あり
🚌 電車・バスでお越しの場合
💡 巡縁編集部メモ
公共交通機関、とくにバスは本数がかなり限られています。電車・バスで参拝する場合は、事前に最新の時刻表を確認してから向かうのがおすすめです。
縁切りの効果を体験すべく、都内から車で向かった私たち。渋滞に巻き込まれることもなく、あっという間に到着しました。到着を知らせるナビの声に視線を上げると、いきなり鳥居の左右に、巨大な顔が!冒頭から度肝を抜かれる出迎え…ひとまず鳥居の横にある駐車場に車を停めて、参拝開始です。
石造りの一の鳥居の左右にいらしたのは、天狗の像。名前があって、「ねがい」と「かない」とおっしゃるそうです。見た目はイカツいですが、どことなく愛嬌も感じられます。
続いて、二の鳥居へ。こちらは一転、美しい装飾が施されていて、とてもゴージャス!鳥居の先には、社殿があるエリアと、末社が集まったエリアに分かれています。

どちらにも惹かれましたが、まずは社殿の方へ向かいました。ここの境内が、想像以上のワンダーランド…不敬だと怒られそうですが、素直な感想を言えば、「アトラクションがいっぱい」でした。
神門や本殿は色とりどりの装飾が施されていて、驚くほどの豪華。「あんば参れば日光見るに及ばず」と言われたほどで、現在も“茨城の日光東照宮”の異名を持ちます。
実際、神門から外壁、社殿に至るまで、極彩色の細かな彫刻がびっしりと施されており、思わず声が出る美しさ。本家の日光東照宮と同様に、彫り物を見ているだけであっという間に時間が経ってしまいそうです。
早速参拝。お願いを叶えてくれるとのことでしたので、今後の巡縁のますますの発展を切に願ってきました。

さて。本番とも言える悪縁切りは、社殿のすぐ隣で行えます。授与所で土器をいただき、斎庭に向かって叩き割ります。今回は、同行していた運営がやってみました。品があって優しい雰囲気の運営ですが、かわらけは豪快にスイングっ。ぱりっと美しく割れました。コレで、悪いものは去って、良いものだけが寄って来るぞ~!と盛り上がりました。
運営よりひとこと
Ryoさん、嬉しいご紹介をありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいのですが当時、心に結構モヤモヤしたものがありまして……。私がやらせていただきました。(笑)
投げてみると「パキーン!」と、ものすごく気持ちのいい音! 何回もやりたくなってしまい、「3枚くらい割りたい!」と思ったほどの、思いのほか楽しい体験でした。
ちなみに、「割れたものが自分のものかどうかわからない場合は、決して拾わないでください」という注意書きがあります。私の場合は、1投目が足元で割れ、自分が投げたものだとはっきりわかる大きな塊だったため、拾ってもう一度挑戦させていただきました。

大杉神社では、「御種銭」というおもしろいお守りがあります。
授与所で金と銀の小判型のお守りをいただきます。まずは金色の小判を大杉神社の賽銭箱の縁に置き、参拝。次に銀色の小判を摂社の大国神社の縁に置き、参拝。この2つの小判を財布に入れておくと、金運向上のご利益がいただけるそう。
私たちのお財布にも、こっそり入っています。まもなく、財布が張り裂けるくらい、お金とのご縁に恵まれるはずです!

続いてやってみたのが、「吊し賽銭箱」。その名の通り、宙に吊るされた升=賽銭箱に、お賽銭を下から放り投げて入れるというもの。100円を投げ入れたあと、続けて500円を投げ入れるそうで、おもしろそう!と、挑戦してみることに。ところがこれが、まったく入らない。
「余裕でできるでしょう」と投げてみたものの、升の手前にポトリ、勢い余って向こう側にコロン。地面に転がる硬貨を拾っては投げ、拾っては投げ、を数回繰り返すはめになりました。
何度目かの挑戦で、無事成功。終えた時には、すでに満身創痍でした…

社殿の正面には、禹歩という儀式を行うタイルが敷かれていました。
禹歩とは、古代中国の禹王の動きを真似た歩行術。「壹・貮・參・肆・伍・陸・漆・捌・玖」という独特な順路に従って9歩を踏む、魔除けや健康・開運を願う参拝方法だそうで、日本では陰陽道や神道で取り入れられていたそう。
実際にやってみると、独特なステップに四苦八苦。もちろん、「ウホ、ウホ」と声に出しながらやってみました。運営にウケを狙っていたのですが、写真撮影に夢中で見ていなかったので、何事もなかったかのように次に向かいました。

禹歩の近くには、「石製碁局」と呼ばれる、石でできた碁盤が設置されています。男性は青い碁石、女性は赤い碁石の「気守」をこの碁盤の上に据え、右足でそっと踏んでから碁盤の外へ飛び降りる、というもの。お守りは、健康を守護してくれるそう。
今回は見送りましたが、次回参拝時にはぜひ挑戦してみたいです。
大杉神社という名前にもなっている杉の木ですが、そもそも杉の木は一体どこにあるのでしょうか。
境内には、「次郎杉」という高さ約40m・樹齢約1000年の立派な杉の木や、「三郎杉」というこちらも約28mもある巨大な杉はありますが、縄文時代から信仰されていた、という杉ではない様子。
次郎、三郎、ときたら、やはり太郎がいるはず!と思いましたが、残念ながら太郎杉こと最初の御神木は火災で焼失してまったそう…現在は本殿の横に、跡が残っているそうです。
境内には摂社や末社もたくさんあるのですが、まだまだ参拝したりない部分もありましたが、次のアポの時間も迫っていたので、末社が集まっているゾーンへ。途中、たくさんの風鈴が下がった通路を通りつつ、境内の右手の方へ向かいました。

午年で話題になった勝馬神社は、こちらの境内奥エリアにあります。
競馬関係者やファンからの信仰も厚く、勝負運のご利益がいただけるそうです。思ったよりも小さなお社でしたが、木々に囲まれていてすごいありがたい雰囲気でした。
そして、噂に聞いていた樹齢数百年のシイの木を見上げると、本当に馬の顔そっくりで、びっくり!自然にこんな形になったって、本当にすごいです。気になっている方は、せっかくなのでぜひ午年中にご参拝ください。

道すがら見つけたのが「ねがい矢場」。赤い夢むすびの矢と、金色の金運の矢、それぞれを弓で射て的に命中すれば願いが叶うという、なんとも魅力的な参拝方法です。今回は時間の関係で断念しましたが、正直かなり心を引かれました。次に参拝する機会があれば、絶対に挑戦してみたいです。
大杉神社といえば、トイレが豪華なことでも知られています。
せっかくなので実際に利用してみたところ、噂に違わぬゴージャスさ。個室ごとに異なる絵柄が施され、シャンデリアまで下がっている空間は、正直「ここ、トイレでいいんだっけ?」と一瞬混乱するレベル。
豪華すぎて、逆に落ち着かない気持ちになったのも、なかなか貴重な体験でした。

縁切りの記事を書くために調べ始めた大杉神社でしたが、実際に訪れてみると、縁切りだけでなく、金運、厄除け、勝負運、そして夢むすびまで、あらゆるご利益が詰まった「ワンダーランド」でした。
土器割りや禹歩、碁石踏みといったユニークな参拝方法の数々に加え、豪華絢爛な社殿、噂通りのゴージャスなトイレ、勝馬神社の馬の形をしたシイの木まで、見どころも尽きません。正直なところ、まだまだ体験しきれなかった場所、まわりきれなかった分もたくさんあるので、次はもっと時間に余裕を持って参拝に訪れてみたいと思います。
ぜひ皆さんも神社がもっと身近に感じられる「大杉神社」、この記事を参考にぜひ時間の余裕を持って、満喫してみてくださいね。

Ryo
趣味は寺社仏閣と国内旅行。旅行手配の手際のよさから、周囲の旅行プランナー役を担うことも。Bリーグ観戦、全国のスターバックス巡りも欠かせない。日本仏教検定1級。