2026.11.02
2027年は未年。そこで注目されているのが、羊にまつわる神社・仏閣です。
中でも、「羊」と名のつく神社は、何と全国に2社しかありません。前回はそのうちの1社である群馬県の羊神社をご紹介しましたが、今回は貴重なもう1社である、愛知県名古屋市にある「羊神社」に参拝してみました。
「羊神社」は、愛知県名古屋市にある神社。群馬県安中市の「羊神社」と同じく、日本に2社しか存在しない、名前に「羊」がつく珍しい神社です。
御祭神は、天照大神(あまてらすおおみかみ)と火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)。創建は不明ですが、平安時代の書物『延喜式神名帳』(神社の一覧をまとめたもの)の中に、「尾張国山田郡 羊神社」という名が記されており、千年以上の歴史を持つ神社と推定されます。
もともとは「神明社」や「辻神明社」と呼ばれていましたが、江戸時代中期に国学者の天野信景が、辻村にある神明社を『延喜式神名帳』に記された「羊神社」にあたると考えたそう。それ以降、羊神社という名前が広く知られるようになったとされています。
実は愛知の羊神社は、群馬の羊神社ともつながっています。
奈良時代、上野国多胡郡(現在の高崎市吉井町周辺)を治めた豪族・多胡羊太夫が、奈良の都へ向かう途中に立ち寄った屋敷がこの地にありました。羊太夫はこの地の人々が平和に暮らせるようにと、火の神様を祀りました。これが、羊神社の始まりと伝えられています。
つまり、こちらの「羊」も、羊太夫にゆかりがあることから、羊神社という名前になったと考えられます。羊太夫さん、大人気ですね。
羊神社は住宅地にある小さな神社ですが、12年に1回、大行列ができる時があります。もちろんそれは、未年のお正月!
普段は近所の人しか来ない神社に、前回の未年のお正月には何と1kmもの行列ができたとか!初詣に訪れる際は、行列を覚悟して訪れてくださいね。
羊神社は、名古屋市北区の住宅街に鎮座しています。駐車場は少ないので、特に初詣には電車で向かうのがおすすめです。
地下鉄上飯田線「上飯田」駅下車。3番出口から徒歩約10分。
セブン-イレブン名古屋辻町5丁目店の裏手に、入口となる石碑があります。
名古屋高速1号楠線「黒川IC」より約2km。
名古屋駅より一般道で約7km。
境内に駐車場はありません。近隣にコインパーキングが数か所あります。


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参拝当日、名古屋は雨模様……名古屋駅に到着した時点では、そこそこの量の雨が降っていました。ここからレンタカーで、羊神社に向かいます。
車を走らせていると、雨はやがて小降りになり、空がほんのりと明るくなってきます。何とも嬉しい状況に、ニヤニヤしながら進んでいきました。
神社までは、名古屋駅から車で約7km。やや渋滞に巻き込まれつつ、30分ほどで到着しました。
目印になったのは、前述のセブン-イレブン。その角を曲がると、「羊神社」と刻まれた石碑と参道が見えてきます。ただし、参道には交通規制があり、車では入れません。ひとつ先の角を曲がったところに、コインパーキングを見つけました。
車を停めて、斜め前にある神社へ。ありがたいことにちょうど小雨になって、傘もほとんど必要ありませんでした。
羊神社があるのは、本当に静かな住宅地の中。境内の前では、近所の子どもたちが遊ぶ声が響いていて、とても良い雰囲気でした。入れ違いに、ご近所の方らしき参拝者とすれ違いました。お仕事終わりのご挨拶かな?と想像。まさに、地域の人々にしっかり根づいている神社のようです。
さっそく参拝。手水舎に近づくと、なんとここにも羊が!残念ながら水は出ていませんでしたが、普段は羊の口から、ピューっと水が出ているはず……想像すると、思わず頬がゆるみます。
そして、もちろん狛犬も羊。こちらは、子連れの優しい表情です。そして、参拝する拝殿の中にも、小さな羊の置物がたくさん!さすが羊神社、羊にまみれています。
夕方に差しかかる時間帯でしたが、寂しさは感じません。むしろ、とても空気の澄んだ、気持ちのいい神社でした。










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残念ながら、この日は御朱印をいただける時間にはギリギリ間に合いませんでした。
神社公式Xの情報によると、御朱印やお守りの授与は、月・木・土・日曜日の9:30〜15:30とのことです。初詣以外で参拝を考えている方は、この時間に合わせて訪れるのがよさそうです。
私も未年にはぜひ欲しいので、次回は授与していただけるタイミングに参拝してみたいなと思いました。
※御朱印やお守りの授与日時は変更される場合があります。参拝前に神社の最新情報をご確認ください。



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無事に参拝を終えて、駅に戻ろうと車に乗った時です。カーナビを設定するわずかな時間の間にしっかりと雨が降り出し、瞬く間に土砂降りに!
雨は名古屋駅に戻るまで続きましたが、私自身は傘も体もほぼ濡れることなく参拝を終えることができました。まるで、羊神社の神様たちに守っていただけたような気分。思わずニンマリしてしまう、ステキな参拝体験となりました。
全国に2社しかない、「羊」の名が付く「羊神社」。手水舎から狛犬まで羊づくしの境内は、干支にちなんだ参拝先としてはもちろん、住宅街にひっそり息づく神社そのものの魅力も存分に味わえる場所でした。
次の未年である2027年。大行列を覚悟のうえで初詣に訪れるもよし、静かな平日にゆっくり参拝するもよし。ぜひ、お好みのタイミングで参拝に訪れてみてください。


Ryo
趣味は寺社仏閣と国内旅行。旅行手配の手際のよさから、周囲の旅行プランナー役を担うことも。Bリーグ観戦、全国のスターバックス巡りも欠かせない。日本仏教検定1級。