2026.10.18
今回の「いまこそ仏像!」は、内容も写真も盛りだくさん!ということで、
前編・後編の2回に分けてお届けしています。
前編では、「秩父三十四観音霊場」の歴史や成り立ち、秩父ならではの魅力をご紹介しました。
後編では、12年に一度の「午歳総開帳」のご利益やお参りの仕方、実際の巡り方、楽しみ方まで、より実践的にご案内します!
ご開帳ということで、観音様のご利益が倍増しているキャンペーン期間です。
実は、お寺の中に入っても直近まで近寄れるお寺は少ないのですが、それでも扉が開いているのは確かです。
その存在を最も感じられるのは
”お手綱(おたずな)”という紅白の綱!!
お手綱は、観音様の手元から伸びている紅白の綱で
本堂の外に立っている祈願塔に括られてから参拝者の手元まで降りています。
つまりその綱を握ることで、観音様と手をつなげていることになるのです!!
握手会だ~~
もし秩父のお寺でお手綱を一生懸命に握る人がいたら、それは私かもしれません。
お寺の門を潜るとき、一礼して気を引き締めます。
次に、手水があれば手を清めます。
本堂の前まで来て、そっとお手綱を握る。
「ああ、、、、観音様と手を繋いでいる~~~!」と感じます。想像力が鍵です。










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そして本尊の前まで進み、お賽銭を入れて、手を合わせて南無。
「南無観世音菩薩(ナムカンゼオンボサツ)」
とお唱えすると、どの札所でも間違い無いでしょう。
本格派の人は、お堂に掲げてある観音様の真言を唱えたり、観音経を唱えたりしても良いでしょう。せっかくなのでお扉が開いている様子をそっと見上げます。本尊様が遠くて見られないこともありますが、雰囲気であってもいいので観音像のお姿を目に留めます。
そのあとは、御朱印をいただきます。
この御朱印に押される赤い印鑑こそが、観音様の宝印。
閻魔大王が徳道上人に授けたアレが元で秩父にも造られたもの。観音霊場の本来の目的でもあるので、ぜひ御朱印をいただいてください。
記念の「散華」というのも一緒にいただけます。
観音様のお姿と、お寺の草花の特徴が描かれている縁起物です。

札所でいただける散華の一部
「今の苦しみを取り除いてくれること」
現世利益(げんぜりやく)です。
自分の身の回りのこと、家族や大切な仲間のこと、ひいては世界の平和のこと、いろんな苦しみがとれるようにそっと祈ります。
しかも!!
今年って「丙午(ひのえうま)」なんですよ。
これって火のエネルギーがぶつかり合う、感情が荒々しくなってしまうような時なんですって。
なので、まるで馬の手綱を握るように、自分の心を制御できるように、観音様のお力を借りようというのが本年の大事なご利益の一つ!
ああ私に一番大事なご利益だぜぇ。
(伴侶と初夏に秩父34ヶ所一周したのですが、夫婦喧嘩が減りました。笑)
また、御朱印を三十四箇所納めた御朱印帳は「極楽行きのパスポート」になります。
閻魔大王が授けてくれたものですからね。人生最期の時、自分の棺に入れていただきましょう。すると、冥界で閻魔大王の裁判を受けた時に「よしよし、言ったとおり観音様の宝印集めてえらいぞ!」と、地獄ゆきを免れます。
そして私からプッシュしたいご利益は
「祈りの蓄積の空気を感じるヒーリング効果」です。
観音様のご利益を求めて多くの人が祈ってきた、その祈りに観音様が応えてきた。そういうものが、境内の空気感やお堂の古さや奉納されている品々を見ていると感じ取れるのです。
自分や大切な人の幸せを祈って、リフレッシュができる!最高じゃ~ありませんか~!!
※観音様のお姿は見えにくいところが多いですが、どうしてもその姿を見たい人は、本堂のハジの方からそっと単眼鏡を使わせていただきましょう。お寺の人に一言お伝えすると丁寧です。
でもね、大事なのは見ることでなく、「お扉が開いてるご利益を感じる」ことよ。
「巡礼する人に向けたQ&A」をみほとけがご紹介しますね。


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いいえ
観音霊場は、巡ることが重要ではありますが、順番はそんなに問いません。
四国のお遍路ならば、弘法大師の足跡を辿って歩くという目的があるので巡番が大事ですが、観音霊場はそういう意味はないので、何番から巡ってもらっても問題ありません。秩父観音霊場は、500年ほど前に順番が入れ替わっていることもありますから。西国三十三所も何度か順番変更がありました。

秩父札所1番 四萬部寺
ただ、秩父札所1番の四萬部寺さんには、ここからスタートする方が多いので、巡礼に必要な道具(御朱印帳、装束、笈ずる、金剛杖など)が売店に揃っているので、おすすめです。
いいえ
車で巡ってもOKです。観光バスで巡るツアーもありますよ。
車なら、1泊2日を2回、または2泊3日を1回すれば巡れます。
徒歩で巡る人も多いです。徒歩なら7~8日あれば巡れるとされています。歩き慣れている人ならもっと早く巡れます。
・・・やっぱり徒歩で巡ると、昔の人が見た景色や道のりに感じるものはあるし、自分と対峙する良い機会になります。修行という意味で、今は徒歩でゆっくり巡る人が多いんですよ。履き慣れたスニーカーとアウトドア用のリュックなど、装備しながら踏破するのも良いかも!
観音霊場はお寺できちんと観音様とご縁を結ぶことが大事なので、方法は現代のやり方に則して構いません。
大事なのは心を込めて祈ること!

秩父2番 真福寺
お札所で御朱印をいただいて欲しいので
500円×34ヶ所=17,000円。
ところによってpaypayに対応している札所がありますが、基本的に現金でお持ちください。
拝観料はかかりません。それに、お賽銭、レンタカー、宿代、がそれぞれかかってくるイメージですね。
☀ 夏時間(3月~10月):8:00 ~ 17:00
❄ 冬時間(11月~2月):8:00 ~ 16:00(冬は1時間早く閉まります)
🕒 昼休み(通年共通):12:00 ~ 12:30(この30分間は受付が休憩となります)

30番法雲寺
急いで欲しくないけど、時間を持て余すが勿体無い。。。とも思うので、時間は常々気にしながら巡礼してくださいね。
次に「秩父三十四観音霊場の楽しみ方4選」をご紹介します。
①ジオパークや自然の良さを感じよう
先に述べた通り、秩父は”ジオ”が良いのです。
面白い地形に、ワクワクが止まりません。
また、街中のお寺もあるのでそれも楽しい。


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秩父には、石でできた素晴らしい仏像が多いです。やはりジオパークですからね。
それから庶民が奉納したユルくてかわいい仏像が多いのです。





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さらにさらに、こういう一休さんみたいな看板も全箇所にあるのですが、







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古びてて顔が疲れているものや
塗り直されてキラキラのもの
お帽子を被せてもらってるものなど
かわいいヤツらでして。
巡礼中に彼に会えるのが楽しみになっていました。
江戸時代に歌川国貞、二代歌川広重などが秩父札所三十四観音の各所の伝説を描いた『観音霊験記 秩父順礼』という浮世絵があります。
それを拡大して絵馬にしたのが、全ての札所に掲げられています。昭和の後期から平成にかけて、三千女(みちじょ)さんという方が全て奉納したもの。熱意と信心がすごい!
これが各札所の面白みや観音様のお話をわかりやすく伝えてくれるのでね。面白いんですよ~ぜひ一緒に楽しんでくださいね。



9番明智寺



15番少林寺
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今年だけの取り組みが多々あるのですが
一番注目されているのは、
THE ALFEEさんが公式でコラボした「歌朱印」や「熊手」などの縁起物。
三人が御朱印に顕現したこちら。
ありがたすぎます。
もう神仏だと言われても違和感ないかも・・・。

今年の秩父を巡っていると、全身をTHE ALFEEさんのグッズで身を包んだ”アル中”の方々が丁寧に巡礼されているところに遭遇します。
みなさまと言葉を交わすわけでは無いですが、本当に丁寧で礼儀正しくて、尊敬しちゃいます。THE ALFEEさんという存在の偉大さと尊さをこう言ったところから感じた次第です。メリーアンを聴いて帰りましたよ。
また、絶対にやって欲しいのはスマホを使ったデジタルスタンプラリー
「秩父札所34ヶ寺巡り 午歳総開帳 開運スタンプラリー」
札所の御朱印所でQRコードを読み込むと、その札所のスタンプが押されます。
これがすごい楽しくて。途中から札所を巡る楽しみの1つにもなりました。
スタンプラリーが楽しくてお寺を巡ってみるってのもいいきっかけじゃないですか!
しかも!
スタンプの個数に応じて、豪華なプレゼントがもらえるし!
地元の商店約100店舗が加入していて、それらで使えるクーポンがもらえるんです!ビール50円引きとかね!
アイス50円引きとかね!
やらない手はないですよ。



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はい、ということで、こんなに語っておきながらまだまだ語り足りないくらいですが、以上とします。
超ディープガイドでございました。
もっと知りたいという人は
私と秩父三十四観音霊場札所会の会長さんが話したYouTube動画があるのでよかったら見てください。
最後に、
ここまで読んでくれたアナタは、もう巡りたくて仕方なくなっているでしょうか・・・?(※真剣な眼差し)
最後まで読んでくれてありがとうございました。
南無~

「そもそも秩父三十四観音霊場って?」
「なぜ34か所?」
「どうして午年に総開帳するの?」という人は、
前編から読むと今回の巡礼がもっと面白くなります。

みほとけ
元アイドル・元ミス鎌倉。2018年より仏像好き芸人として活動。年間500以上の寺院を巡り、拝観した仏像は1万体超。テレビ出演や講演などを通じて、仏像とお寺の魅力を発信している。

みほとけ
元アイドル・元ミス鎌倉。2018年より仏像好き芸人として活動。年間500以上の寺院を巡り、拝観した仏像は1万体超。テレビ出演や講演などを通じて、仏像とお寺の魅力を発信している。