大阪最強パワースポット?御神環守が話題のサムハラ神社で御祈祷を受けたらまさかのおもしろかった!
2024.09.18
関西にはたくさんのパワースポットがありますが、中でも最近話題なのが、大阪にある「サムハラ神社」。
関西最強という声も多く、中でも災難除け・金運・勝負運にすごいご利益がいただけるとのこと!さらに、指輪形のお守り「御神環守」は人気すぎて、何年も待たないと授与していただけないとか!?
それはぜひ参拝して、お守りをいただきたい!と思い、東京在住の巡縁女子3人が関西を訪れたのに合わせて御祈祷を受けてきました。果たして巡縁女子たちは、無事にお守りを授与していただけたのか!?今回はそんなサムハラ神社を参拝した様子をレポートします!
サムハラ神社とは?
サムハラ神社は、大阪市西区にある神社。
創建は昭和25年と意外と新しいのですが、そのルーツは岡山県の美作加茂にある年紀不詳の古祠にあり、現在は「呼ばれた人しかたどり着けない」と言われている奥の宮として信仰されています。この奥の宮の近くに住んでいた田中富三郎さんという方がサムハラ神社を深く信仰していて、自身も日清戦争・日露戦争で多くの危難を逃れたそう。その後、大阪・豊国神社の摂社として岡山から分霊した後、豊国神社が遷座されるのに合わせて現在の地へ遷座されたそうです。
サムハラ神社の御祭神は?
サムハラ神社の御祭神は「造化三神」と呼ばれる天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神。三柱を表す「(サムハラ)」という文字は漢字ではなく、「神字」と呼ばれる特別な文字だそうです。
いつ頃からあった言葉か詳しいルーツはわかっていませんが、戦国武将・加藤清正が自らの刀に「サムハラ」の文字を刻んでいたという伝説もあり、古くから身を守るご利益があると言われていたことがわかります。
お守りがすごい
サムハラ神社のお守りのルーツは、田中富三郎さんが自費で作成し配布していた小判形のお守りです。
戦時中、兵士のために弾避けのお守りを贈るという活動をしていた田中さんですが、お守りのご利益で無事に戻る兵士が多かったそうです。さらに戦後になってもお守りは配布され、「サムハラのお守りがすごい」というのは当時から有名だったとか。
田中さんご自身もサムハラ神社を深く崇敬されていたことから、90代でも自転車を乗り回し、100歳まで天寿を全うされたとのこと。現在は元々配布されていたお守りを起源とする銭形肌守や、授与されるまで3年以上待つという指輪型のお守り「御神環守」があり、大変なご利益がいただけると話題です。
実際にサムハラ神社に参拝してみた
サムハラ神社を訪れたのは、夏休みの真っただ中。日差し降りそそぐ午後、巡縁女子3人は、汗だくになりながら大急ぎで歩いていました。
実はこの日、御祈祷の予約をお願いしていたのに、前の立ち寄り地である京都でゆっくりしすぎて電車の時間がギリギリになってしまったのです。
大阪駅から西梅田駅まで歩き、そこから地下鉄で四ツ橋駅まで。一度近くのホテルに荷物を置き、都会で鍛えた早歩きで向かいます。ちなみにサムハラ神社に最も近いのは阿波座駅だそうですが、大阪駅からだと本町駅で降りた方が便利なようです。
汗をふきふき、何とか念願のサムハラ神社に到着!想像していたよりもこぢんまりとした境内でしたが、ふわりと涼しい風が吹いていて、とても心地よい雰囲気でした。
早速受付の神職さんに、御祈祷を予約している旨をお伝えしました。祈祷申込書にお願い事などを記入してお守りを決めるのですが、ここでおそらく全員が聞きたいであろうアレを伺うことにしました。
指輪形のお守り「御神環」について伺ってみた
サムハラ神社といえば、リングタイプで身に着けられるお守り「御神環」が話題です。何と、現在3年待ちだそうで、なかなか手に入らないこともあり大人気なのだとか。
事前のネット情報で、1万円の御祈祷をお願いすると授与していただけるという噂を聞いていたので、思い切って訪ねてみました。すると、神職さんからは意外な答えが返ってきたのです。
「銭形肌守の方がよろしいですよ」
と、キッパリ。え? そうなんですか!?
お話を聞いていくと、元々のお守りの形に最も近いのが、おすすめいただいた銭形肌守とのこと。それが、「指輪形のものが、ご利益がある」という噂が独り歩きしてしまって、現在のようになってしまったのだとか。
「従来のお守りは、こちらです」
という笑顔の神職さんのお言葉に、深く納得。というわけで、私はあっさりと御神環をあきらめることにしました。
ご祈祷を受けた後にいただける撤饌のお守りは、2種類選ぶことができました。ライターがいただいた本来のお守りの形に近い「銭形肌守」と、その銭形のお守りが袋に入った「袋入銭形肌守」です。「御神環」もご祈祷でいただけると勘違いしていたのですが、こちらは社務所の指定した期間や時間内に、お申し込みをするそうです。
神聖な御祈祷は、だんだんおもしろい方向へ…
お願い事を託し、待合室で待機することしばし。呼び出しがあって、拝殿の中へ。御祈祷の前に、神職さんが、詳しく願い事を確認してくれます。そして、いよいよ御祈祷が始まりました。
神聖な気持ちで受けていたのですが、事態は思わぬ方へ向かっていきます。
まさかの、笑いの方へ…
御祈祷が始まった頃から、外の鳩がバサバサと拝殿に集まり始めました。
鳩は次第に数を増やし、気付けば10羽近くも!何で鳩がこんなに?と思っていたのですが、何と鳩が御祈祷に合わせて、鳴き始めたのです。
「かしこみ~、かしこみ~」という声や、太鼓に合わせて、
「クックー、クックー」
……え、笑うしかないですよね?
しかし、必死に笑いをこらえている私の横で、肩を震わせている同行者の巡縁女子…ひどすぎませんか?そんなプルプルされたら、つられて笑ってしまうだろう!
うーん、さすが大阪…鳩も笑いをわかっている…
神妙な雰囲気で受けるつもりでしたが、結局楽しい感じで終わってしまいました。でも、それもまたきっと、サムハラの神様のオボシメシなのでしょう!と、妙に納得した御祈祷でした。
念押しが大事だそうです。
御祈祷を終えた後、今度は拝殿の裏手へ参りました。何でも、拝殿でお願い事をした後、裏手に回って、再度お願いをする「念押し裏参り」というものを行うと良いそうです。これは同行していた巡縁女子が知り合いの占い師さん(関西在住、サムハラ神社の信者さんだそうです)から聞いたそうで、せっかくなので我々も「頼んまっせ、サムハラの神様!」と、エセ関西弁で念押しをしてみました。
ちなみにこの風習は、今宮戎神社でも行われているそうです。とても大阪らしい、おもしろい参拝方法だな~と思いました。
うれしい撤饌♡ステキすぎたサムハラ神社
最後に、お守りと撤饌(お供えのおさがりという意味で、まぁお土産ですね)をいただきました。
ホテルに帰って開けてみると、何だか嬉しいものばかり!まずは、数々の厄災から人々を守ってきた銭形肌守。他のいただいたお守りたちと一緒に、大事に持ち歩いています。そして、お塩・お米とお干菓子に、真田丸という日本酒と、プリッツ!大阪らしすぎて、かなり嬉しかったです。プリッツ、久しぶりに食べましたが、おいしかった~。
何ともステキなサムハラ神社でしたが、何よりも良かったのが、サムハラ神社の神職さんが、めちゃくちゃ親切だったこと!第一印象からずっと感じていたのですが、皆さま本当に優しくて丁寧でした。あたたかい気持ちでお参りができたことに、心から感謝です。
帰りに驚くべきご利益が!
ご利益を感じる機会は、あっという間にやってきました。それは、サムハラ神社を参拝した翌日のこと。3名の巡縁女子で回っていた大阪でしたが、帰りは全員バラバラに帰ることになっていました。1名は午後イチに新幹線で東京へ。1名はそのまま実家のある東北地方に飛行機で。そして私はせっかく大阪に来たのだからと、観光をして18時発ののぞみで帰る予定でした。
お昼に2人と別れ、ソロ活になったところで観光スタート!まずは大阪城近くのカフェに行き、お城を見た後、せっかくだからアベノハルカスに行ってみようと計画していました。ところが、真夏かつ晴天の大阪のあまりの暑さにクラクラとしてしまい、大阪城にすらたどり着かず、観光を断念…急遽新幹線を取り直して(EX予約、便利です!)新大阪駅で少しふらふらした後、16時の便で帰ることにしました。
「災難除け」の御利益いただきました!!
横浜に近づいた頃。何やら雲行きが怪しくなってきて、遠くに雷が何度も走るのが見えました。実はこの日、気圧が不安定になっていて、一部地域で猛烈な雷雨が発生していたのです。東京に着く頃には、今にも落ちてきそうな程の黒い雲。しかも、すぐ側で稲光まで走っています。慌ててタクシーに飛び乗り、自宅へ。
そして、家のドアを開けた瞬間でした。
ドンッ!
何と、間近に雷が落ち、ザァァァァとバケツをひっくり返したような大雨が降り出したのです。
まさに、間一髪!
その後のニュースで、私が乗るはずだった18時の新幹線はもちろん、大阪発の新幹線も飛行機も、全便欠航となったと知りました。新大阪駅には、帰ることができずに途方に暮れて座り込む人々の姿が!え、本当だったら、私あそこにいたの!?とびっくり!
……すごすぎません?災難除けの御利益、即効すぎでしょう。
ちなみに、先に東京に帰った1人はもちろんのこと、東北行きの飛行機も乱気流に巻き込まれることすらなく無事に到着していました。サムハラの神様の御利益、おそるべしっ!
御祈祷では、災難除け以外にもそれぞれ個人的なお願い事をしました。それが叶うか、あるいは叶ったかは、いずれご報告できればな、と思います。
まとめ
即効性がありすぎたサムハラ神社。残念ながら指輪形のお守りを手にすることは叶いませんでしたが、大満足の参拝でした。また絶対に大阪に行った際は、参拝してみたいと思います。
そして、冒頭でも書いた通り、岡山県には今でも奥の宮があって、「呼ばれた人しかたどり着けない」と言われているそうです。今度はぜひとも奥の宮を参拝してみたいですね。果たして我々はたどり着けるのか!?ぜひ呼んでください、サムハラの神様!
筆者紹介
Dera
都内寺院で働くコラムニスト、漫画原作者。
趣味は神社仏閣巡りと御朱印集め、カフェ巡り。
クラフトビール好き。