2026.10.23
前回、ガリットチュウ・熊谷さんの記事を参考に、金劔宮を訪れた筆者。もちろん、こちらにも伺いました、「白山比咩神社」。全国に約3,000社もある白山神社の総本宮であり、北陸屈指の縁結びパワースポットとも言われています。
金運と縁結び、両方のご利益をいただこうなんて欲張りすぎ?と思いつつ、張り切って参拝へ。結果、思った以上に最高の参拝体験になりました!
というわけで、今回は白山比咩神社の由緒やアクセス方法、そして実際に参拝してみて感じたことをレポートします。
白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、石川県白山市に鎮座する、全国に約3,000社ある白山神社の総本宮。古来より白山信仰の拠点として「白山本宮」「加賀一ノ宮」などと崇敬を集め、地元では親しみを込めて「白山さん」と呼ばれています。
伝承によれば崇神天皇7年(紀元前91年)の創建とされています。ご祭神は白山比咩大神、またの名を菊理媛神(くくりひめのかみ)。伊弉諾尊・伊弉冉尊とともにお祀りされています。
「くくる」=「括る」の名の通り、人や物を結ぶ神様として知られ、良縁成就・夫婦円満はもちろん、家内安全・商売繁盛・学業成就など、幅広いご利益がいただけるとされています。
ちなみに、2027年の干支は未(ひつじ)。白山比咩神社の「咩」という字には「羊」が含まれ、羊の鳴き声を表す漢字でもあるのだとか。未年にちなんで、ぜひ訪れてみたい神社のひとつですね!
菊理媛神は、『日本書紀』の一書に一度だけ登場する、謎多き神様です。
加具土命(かぐつちのみこと)を産んだことにより亡くなってしまった伊弉冉尊を追って、黄泉の国を訪れた伊弉諾尊。しかし、伊弉冉尊の変わり果てた姿を見て、逃げ出してしまいます。怒った伊弉冉尊は逃げる伊弉諾尊を追いかけ、黄泉平坂(よもつひらさか)で激しい言い争いになります。
そこに現れたのが、泉守道者(よもつちもりびと)と菊理媛神。菊理媛神は、伊弉諾尊に“何か”を告げました。その言葉を聞いた伊弉諾尊は、菊理媛神の言葉を褒め、黄泉の国を後にしたと伝えられています。
菊理媛神が実際に何を言ったのか、その内容は一切記されていません。その後も登場することはありません。さらには、黄泉平坂の場面は『古事記』にもあるものの、菊理媛神は登場しません。
まさに、謎だらけの神様ですが、「対立していた二柱の神を、たった一言で取り持った神様」として、「別れかけたものをひとつに結び直す縁結びの神様」というイメージが定着していったようです。
白山は、富士山・立山と並ぶ「日本三霊山」のひとつ。石川・岐阜・福井にまたがる白く雄大なその姿は、古くから「白き神々の座」と呼ばれ、都人たちの憧れの対象でもありました。
白山信仰は、この白山そのものを神体山として崇める、山岳信仰がルーツ。奈良時代の僧・泰澄(たいちょう)が、夢で女神のお告げを受け、養老元年(717年)に白山を開山したと伝えられています。これをきっかけに白山は修験道の霊場として発展し、多くの修験者が修行を積むようになりました。
やがて「白山信仰」は全国へと広がり、現在では白山比咩神社を総本宮とする白山神社・白山社が、各地に約3,000社も存在しています。





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白山比咩神社は、金沢市内から車で30〜40分ほど。金劔宮と同じ白山市内にあるので、2社をセットで参拝するのもおすすめです。
北陸自動車道「白山IC」から国道157号線経由で約30分。
白山比咩神社には複数の無料駐車場があります。
Googleマップで「白山比咩神社駐車場」と表示される北参道側の駐車場からは、拝殿近くへアクセスできます。
一方、木々に囲まれた美しい表参道を歩きたい方は、「表参道駐車場」の利用がおすすめ!
表参道は約250m。杉や欅、楓などに囲まれた、清々しい参道を楽しめます。
北陸鉄道石川線「鶴来駅」から北鉄白山バスに乗車。「加賀一の宮・白山比咩神社」バス停下車、徒歩約2分。
金劔宮を後にして、白山比咩神社へ。金劔宮からだと、5分もかからずに到着します。
今回、車を停めたのはGoogleマップでは「白山比咩神社駐車場」と表示される駐車場。駐車場には、巨大な鳥居をくぐって入ります。お土産物売り場を横目に見つつ、2つ目の鳥居をくぐったのですが…
あれ?熊谷さんのコラムで見た、表参道がない!?
木々に囲まれた神秘的な参道を歩きたかったのに、あっという間に本殿エリアに到着してしまいました…。
なんと、後からわかったのですが、表参道を歩くには「表参道駐車場」に停めるのがおすすめだったのです!
ややがっかりしつつも、とりあえず参拝していくことにしました。
ちなみに、私が参考にした熊谷さんの参拝レポはこちら!
駐車場から参道を進むと、表参道を登り切った三の鳥居のすぐ隣で合流します。ここからは同じルート。この時点では、どこから表参道に行けたのか、謎でした…。
神門をくぐると、毎度のパターンですが、空気が変わりました。すごくさっぱりしていて、心地いい空間です!
立派な狛犬の間を通り、参拝。お参りに来られたことに、心から感謝をお伝えし、これからも良いご縁がいただけますようにとお願いしてきました。
本殿の参拝を終えた後、境内をぐるぐると散策していると、途中からやたらと子どもたちの姿が増えてきました。
「あれ?」と思っていたら、境内で写生会が開催されている真っ最中でした。画板を持って真剣に絵を描く子どもたちの姿、なんともほほえましい光景でした。


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神門をくぐった右側には、白山奥宮遥拝所があります。ここは霊峰・白山の頂にある奥宮を遥拝するための場所。
以前、巡縁が長谷寺さんを取材させていただいたとき、長谷寺境内にお祀りする白山権現様をお迎えに、この奥宮まで登山されたそうですが、なんとそのときに同行した人が全員その年に結婚したという、すさまじい縁結びのご利益エピソードを伺ったそうです。
ただ、山頂の奥宮まで登拝するのはかなり本格的な登山になるようで、正直「それはハードルが高すぎる…」と思っていました。
そこで、その白山奥宮遥拝所です。山頂までは行けませんが、なにとぞ良いご縁を~と、お願いしてきました。


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御朱印もいただいて、そろそろ表参道に行ってみようかな、と思っていたとき。横を一組のご夫婦が通り過ぎて行きました。
入口側から反対へ向かうご夫婦。先にも何かあるのかな?と追いかけてみることにしました。
先ほどのご夫婦、ご主人が杖をついていて、足が悪いご様子。なのに、比較的歩くのが早い私が、なぜかまったく追いつけません。
曲がったところで前を見ると、なんとご夫婦は消えていました。
不思議に思いつつも先に進むと、そこは禊場というところでした。白山の伏流水を利用したという滝があり、上からチロチロと水が流れています。そして、滝が注ぐ池の横には、真っ白な花をつけた、なんじゃもんじゃの木っ!
何だこの場所は!?
きらきら輝く、エメラルドグリーンの池。優しく落ちる滝。そして、ふわふわのかわいらしいなんじゃもんじゃの花。
禊を体験できる場所、という程度と思っていたのですが、とにかく清らかで優しい雰囲気に、無意識のうちに手を合わせていました。



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しばらく禊場を見つめていると、先ほどのご夫婦のうちご主人の方が横道から現れました。
ただ、別の道からやってきただけだったのか、と思っていると、奥さんの方がひとりで、滝の上に登っていくのが見えました。
ご主人がとてもにこやかに話しかけてくださり、「どちらからいらしたのですか?」「おいしいものは食べられましたか?」などと少し話していると、突然真顔になり「上に、行った方がいいですよ」と。
見上げると、奥さんがこちらに手を振っていました。
アドバイス通り、せっかくなので滝の上にある禊社へ参拝。すると、ふわりと風が吹いて、禊場で感じたような雰囲気が漂いました。
振り向くと、滝の上からも禊場の池となんじゃもんじゃの木が見え、なんとも言えない心地よい風が吹きました。
気づくと、ご夫婦の姿はありませんでした。
え、あれ?もしや、導かれた??
もちろん、ただの偶然かもしれないですが、ご夫婦の姿を見なかったら、きっとこの場所に来ないまま帰っていたと思います。
なんとも言えない不思議体験に、思わずニンマリとしながら、滝を後にしました。


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参拝を終えたのですが、やはりここはどうしても、並木の表参道を歩いてみたい!
地図をよく見ると、神門から続いている表参道の先に、Pのマークが見えます。Googleマップを頼りに、車で移動してみることにしました。
旧加賀一の宮駅の方へ向かうと、「白山本宮駐車場」という看板がありました。
車を停めると、こちらにも鳥居が。くぐった先は、またまた別世界!ここが、写真で見てどうしても行ってみたかった、木々に囲まれた表参道!
水の音が絶えず流れ、なんとも言えない神聖な空気が感じられます。
橋を渡って、ぽてぽてと半分ほど参道を楽しませていただきましたが、参拝はすでに終えていたので、ここで引き返すことにしました。
表参道を歩いて参拝したい方は、ぜひ「表参道駐車場」を利用してみてください!



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表参道を逃すという、まさかのスタートになった白山比咩神社参拝でしたが、結果的には大満足の参拝になりました。
境内に一歩入った瞬間の空気、すごいご利益という白山の遥拝、不思議なご夫婦との出会い…そして最後に訪れた表参道は、まさに「これぞ白山比咩神社!」という神秘的な空気そのものでした。
金運の金劔宮、縁結びの白山比咩神社と、欲張りに巡ったパワースポットの旅でしたが、近くにありながらまったく違う魅力をもつ2つの神社に出会えた幸運に感謝です。
また機会をみて、ぜひ参拝に訪れたいと思います。


Dera
「巡縁」では関西方面を担当。寺社仏閣巡りと御朱印集めが趣味。クラフトビールに目がない。