【2025年完全ガイド】厄年の基本とおすすめ厄除け神社仏閣6選
2024.12.19
今年は厄年!? 2025年の厄年を安心して迎えるために
年末年始になると、「厄年」という言葉を耳にすることが増えてきます。厄年とは、一定の年齢に訪れる「気をつけなければならない」とされる年のこと。日本では古くから伝わる考え方で、この年には悪いことが起こりやすいとされてきました。
現代でもこの習慣や考え方は根強く残っており、厄年を迎える人の中には、不安や心配を抱える方も少なくありません。
そこで今回は、厄年の基本的な知識や由来、過ごし方、そして厄年を乗り切るためにおすすめの神社仏閣についてご紹介します。2025年に厄年を迎える方はぜひご一読ください!
そもそも厄年とは?
厄年とは、古くから「悪いことが起こりやすい」とされている年齢のことです。
その起源は、中国から伝来した陰陽五行説に基づいており、日本では平安時代に定着しました。たとえば、『源氏物語』には、37歳の紫の上が厄年の加持祈願を受けたエピソードが描かれています。
厄年の由来については諸説ありますが、人生の節目となる年齢には、心身の変化が生じやすいと考えられています。これが外的な要因と重なることで、災厄を引き起こしやすいとされたため、特に注意を払うべき年齢として厄年が定められたのです。
厄年はいつ?
厄年の年齢は、男女で異なり、以下の年齢が一般的とされています。
男性: 25歳・42歳・61歳
女性: 19歳・33歳・37歳・61歳
男女共通: 4歳・13歳・70歳・80歳
厄年は、心身の変わり目や人生の節目にあたる年齢であることから、特に注意を払うべき年とされています。
地域や神社仏閣によって解釈や厄年とされる年齢が異なる場合もあるため、該当する年にはお住まいの地域や信仰している寺社の情報を確認すると良いでしょう。
2025年、厄年にあたる人は?
厄年は数え年(生まれた年を1歳とし、毎年正月に年齢が加算される計算方法)で数えます。
そのため、2025年の厄年にあたる方は以下の通りです。
男性
- 25歳(前厄): 平成13年生まれ
- 42歳(本厄・大厄): 昭和59年生まれ
- 61歳(後厄): 昭和40年生まれ
女性
- 19歳(前厄): 平成19年生まれ
- 33歳(本厄・大厄): 平成5年生まれ
- 37歳(後厄): 昭和64年/平成元年生まれ
- 61歳(後厄): 昭和40年生まれ
※一部の寺院では、61歳の厄年を満年齢(誕生日基準の年齢)で行う場合もあります。その場合、昭和39年生まれが該当します。
特に男性の42歳と女性の33歳は、「大厄」と呼ばれ、厄年の中でも最も注意が必要とされています。これらの年齢を迎える方は、厄除けや健康管理に一層の配慮をすると良いでしょう。
厄年には「ご祈祷」を受けよう
では、厄年をどのように過ごせば良いのでしょうか。
日々の生活で少しだけ気をつけることはもちろん大切ですが、やはり厄除けのご祈祷を受けることをおすすめします。ご祈祷を通じて、心身を清め、厄年を安心して乗り越える準備ができるでしょう。よく似たご祈祷に「厄払」がありますが、これには厄年とは異なる意味があります。
- 厄払:すでに起こってしまった悪い出来事に対して、それ以上の災厄を防ぐためのご祈祷。
- 厄除: 厄年などのこれから起こり得る災厄を未然に防ぐためのご祈祷。
厄年の際には、未来の災厄を防ぐ「厄除け」のご祈祷を受けるのが一般的です。厄年を前向きな気持ちで過ごすことができるでしょう。
厄除はどこで受けるのがいい?
厄除けのご祈祷は、さまざまな神社や仏閣で行われています。しかし、どこで受けたらいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
一番おすすめなのは、自分にとって最も馴染みのある神社やお寺です。日頃から参拝している場所や、家族の縁が深い場所があれば、そちらでご祈祷を受けられるかどうか相談してみてください。
もし特に馴染みのある神社仏閣がない場合は、厄除けで有名な神社やお寺を訪れるのも良いでしょう。
厄年にあたる年を「本厄」と呼びますが、その前後1年ずつの年をそれぞれ「前厄」「後厄」と言います。この3年間をまとめて厄年とする考え方も一般的です。 前厄は、別名「厄入り」とも呼ばれ、本厄に向けて災いや不調の兆しが現れやすいとされる時期です。このため、早めの厄除けや準備をする人も多いです。 一方で、後厄は「厄晴れ」とも呼ばれ、本厄を過ぎた後に厄が少しずつ薄れていく期間です。ただし、完全に厄が明けたわけではないため、引き続き注意を払うことが大切です。
厄除祈祷ならここ!全国おすすめ神社仏閣6選
厄除けのご祈祷で有名な神社仏閣は全国にたくさんあります。その中でも、特にご利益があると評判の厄除けパワースポットを厳選して6社ご紹介します。
厄年を迎える方はもちろん、厄年でなくても、心身を清め、新しい一年を穏やかに過ごしたい方にもおすすめです。迷ったらぜひ訪れてみてください!
関東ならココ!関東三大師
関東地域にお住まいの方におすすめなのが、「関東三大師」と呼ばれる3つの寺院です。いずれも厄除け祈願で有名で、多くの参拝者が訪れる人気のパワースポットです。
佐野厄除大師 惣宗寺(栃木県)
「佐野厄除大師」として親しまれる惣宗寺は、平安時代に創建された天台宗の名刹です。その歴史は、平将門の乱を鎮圧した藤原秀郷が、奈良から僧侶・宥尊上人を招いて開基したことに始まります。
本尊として祀られているのは、厄除けの守護仏として知られる元三大師(良源)。厄除けや方位除けのご祈祷で全国から参拝者が訪れる人気の寺院です。境内には、日本一大きな金の梵鐘や、足尾銅山鉱毒事件で被害者救済に奔走した田中正造の墓など、見どころもたくさん。年末に関東地域で流れるテレビCMでもお馴染みです。
川崎大師 平間寺 (神奈川県)
川崎大師と呼ばれる平間寺は、平安時代末期に創建された、真言宗智山派の寺院。無実の罪で生国を追われた平間兼乗が、夢のお告げにしたがって海中から弘法大師の尊像を引きあげて、「厄除弘法大師」としてお祀りしたのが始まりとされています。
江戸時代には11代将軍・徳川家斉が厄除け祈願のため参拝に訪れたことから、「厄除のお大師さま」として大人気となりました。佐野厄除大師と同じく、関東三大師として、初詣には多くの参拝者で賑わいます。川崎大師を訪れたら、参道で販売されている久寿餅(くずもち)をぜひ味わってみてください。無病息災を願う縁起物です。
西新井大師 總持寺 (東京都)
西新井大師として知られる總持寺は、平安時代中期に創建された、真言宗豊山派の寺院。
その起源は、悪疫に苦しむ村人たちを救うために弘法大師が自ら彫刻した十一面観音像を本尊として祀り、枯れ井戸に自身の像を安置して護摩祈願を行ったことに始まるとされています。厄災消除の祈願寺として知られていて、江戸時代には特に女性の厄除祈願所として賑わいました。佐野厄除大師・川崎大師と並んで関東三大師とされていて、足立区の最強パワースポットとも言われています。
厄除けのご祈祷を受けるベストタイミングは、ズバリ「節分」です。節分は、旧暦に基づいた1年の節目の日で、新しい年を無事に過ごすための祈りを捧げるのに最適な日とされています。 最近では、節分だけでなく、新年の始まりである元旦や、自分の誕生日を厄除けのタイミングとして選ぶ方も増えています。いずれにせよ、厄年に入る前や早めの時期にご祈祷を受けるのが良いでしょう。 なお、2025年の節分は2月2日(日)です。例年より1日早い日付となるため、忘れずにチェックしておきましょう!
関西は空海にゆかりのある三大厄神へ
関西で厄除祈願をするなら、弘法大師・空海にゆかりの深い「三大厄神」とされる寺社がおすすめです。それぞれが厄除けや開運に特化したご利益を持ち、訪れるだけで心身が清められるパワースポットです。
石清水八幡宮(京都府)
石清水八幡宮は、平安時代中期に創建された神社。
空海の弟子である南都大安寺の僧行教が、宇佐神宮に参詣した折にご神託を受けて建立しました。
日本三大八幡宮のひとつで、宮中の四方拝でも遥拝される大変由緒ある神社です。元々は平安京の裏鬼門を守る場所として僧侶を中心に創建されましたが、当初から宮寺形式として護国寺と一体とされてきました。古来より厄除のご利益がいただけると有名で、三大厄神のひとつとして知られています。
厄除の際には、災難解除・邪気退散・開運招福のご利益があると言われる八幡御神弓(はちまんごしんきゅう)を一緒にいただくのがおすすめです。
丹生都比売神社(和歌山県)
天野明神とも呼ばれる、「丹生都比売神社」(にうつけひめじんじゃ)は、丹生都比売大神を祀る神社です。
空海が高野山を開創した際、護神として祀られたのが始まりです。丹生都比売大神は稚日女尊(わかるひめのみこと)とも呼ばれる、天照大御神の妹に当たる神様。古来より魔除とされてきた「丹」を司り、あらゆる災厄を祓ってくれます。
石清水八幡宮と並んで、三大厄神のひとつとして知られています。特に女性の厄除に良いとされており、神功皇后や北条政子、淀殿など、歴史に名を残す女性が崇敬したことでも知られています。弘法大師がこの地に導かれた際、白と黒の犬に案内をされたというエピソードから、現在でも白と黒のキュートな「ご神犬」がいらっしゃいます。
門戸厄神東光寺(兵庫県)
東光寺は平安時代中期に創建された、高野山真言宗の寺院。
あらゆる災厄を打ち払うとされる、厄神明王が祀られています。
嵯峨天皇の41歳厄年の際、空海が厄除として祈祷を行い、愛染明王と不動明王が一体となった厄神明王像を3体刻みました。3体は三大厄神と称される石清水八幡宮、天野明神、東光寺にそれぞれ勧進されましたが、現代では東光寺のみ残っているそうです。
厄除祈祷はもちろん十三詣の寺院としても有名で、13歳の子どもの厄除と学業成就を願う人が多く参拝しています。参道の和菓子屋さんには名物の厄除け饅頭が販売されているので、忘れずに食べて厄を落として帰りましょう。
厄年は「厄払」を受けよう!
今回は、厄年とは何かや厄年の過ごし方、厄除にご利益がある神社仏閣についてご紹介しました。
無事に厄年を乗り切る上で大切なのは、日頃から心身ともに健康に気を配り、厄除のご祈祷を受けることです。
心配しすぎず、前向きに過ごすためにも、ぜひ今回ご紹介した神社仏閣でご祈祷を受けてみてはいかがでしょうか?厄年を迎える皆さまが安心して1年を過ごせるよう、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。どうぞ健やかな毎日をお過ごしください!