本当に効果アリ!?縁切り&縁結びのご利益No.1「安井金比羅宮」に行ってみた

2025.09.28
縁切りといえばここ!京都「安井金比羅宮」で縁切り参拝してみた
日本にはたくさんの縁切りにご利益がある神社・お寺がありますが、中でもご利益がすごいと話題なのが、京都にある「安井金比羅宮」さん。
ネットやSNSでは、「別れてくれなかったDV気質の元彼と別れられて、半年後に今の夫と知り合った」「希望部署に異動になり、苦手な上司と離れることができた」など、悪い縁が切れるだけでなく良縁にも恵まれたというクチコミが多数見られました。
一方で、「嫌いな同僚と離れたいと思ったら、自分が体調を崩して離職した」「旅行でふらりと参拝したら、一緒に行った友達と疎遠になった」など、一見、残念な結果が出てしまった人もいるようです。
そこで今回は、改めて安井金毘羅宮についてと、縁切り神社に行ってはいけない人&やってはいけないこと、そして巡縁ライターが体を張って、どのような結果が出るのか実際に参拝してみた様子をレポートします。
安井金比羅宮とは
安井金比羅宮は、京都府東山区にある神社。
元は飛鳥時代に藤原鎌足が藤寺として創建したのが始まりです。
御祭神は、崇徳天皇・大物主神・源頼政。平安時代、崇徳天皇が藤を好んでこの地に堂塔を修造し、寵妃の阿波内侍を住まわせていました。
しかし、崇徳上皇が保元の乱に敗れ、流された讃岐の地で崩御。阿波内侍は上皇から賜った自筆の御尊影を観音堂に奉納し、塚を築いて遺髪を埋め、上皇を日夜供養していました。
やがて、大円法師という僧が御堂に籠った際、上皇の霊が現れたことから、後白河法皇の命により讃岐の金毘羅権現を招き、崇徳上皇をお祀りするための光明院観勝寺が建立されました。また、遺髪を納めた塚は御影堂となり、現在は崇徳天皇御廟となっています。
応仁の乱の際は一度荒廃したものの、御影堂を再興。さらに江戸時代になると太秦の安井にあった蓮華光院という寺院を移設してその鎮守として崇徳天皇をお祀りしました。そのことから、「安井の金比羅さん」として、広く信仰されるようになります。
明治時代になると、神仏分離により蓮華光院は廃寺され、安井神社となります。その際、御祭神は金毘羅権現から大物主神に改められました。終戦後、安井神社から今の「安井金比羅宮」となって現在に至っています。
崇徳上皇とこんぴらさん
崇徳上皇は、第75代天皇。鳥羽上皇の院政下で位につきましたが、鳥羽上皇との関係が悪かったため、皇位をめぐる対立が深まりました。
保元の乱で後白河天皇と対立して敗北すると、讃岐(現在の香川県)へ配流。そこで深く恨みを抱いたまま亡くなったと言われ、日本三大怨霊として語り継がれるようになりました。
なお、崇徳上皇と「こんぴらさん」こと香川県にある金刀比羅宮のつながりは、こちらのコラムでも詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
安井金比羅宮と言えばココ!縁切り縁結び碑とは
安井金比羅宮と聞いて思い浮かぶのが、縁切り縁結び碑。願いごとが書かれた白い紙がびっしりと貼られていて、ちょっぴり怖い印象ですよね。
この縁切り縁結び碑ですが、実は昭和にできたものだそうで、歴史はそれほど古くないものです。当時、安井金比羅宮の宮司だった方が、「悪縁を経って良縁を結ぶ」というご利益をわかりやすく具現化するために考えられて、建立されたそうです。
縁切り縁結び碑の参拝方法
縁切り縁結び碑には、正式な参拝方法があります。
- まずは本殿にお参りします。
- 形代に願いごとを書きます。志として100円程度納め、縁を切りたいことと結びたいことなど、お願いごとを具体的に記します。
- 形代を持ったまま、縁切り縁結び碑の穴を表から裏へくぐります。これで悪縁を断ち切ることができます。
- 続いて、裏から表へくぐります。これで、新しい縁を結びます。
- 最後にのりで形代を縁切り縁結び碑に貼り付けます。
なお、体調や服装の都合で穴をくぐるのが難しい時は、形代を貼るだけでもご利益は変わらないそうです。
体を張って、安井金比羅宮へ。
日ごろ筆者とのお付き合いの方から、時々コラムに対するリクエストをいただきます。
中でも最も多いのが、「安井金比羅宮に参拝して欲しい」「縁切りが本当に効果あるのか試してみて」というもの。
以前、“行ってはいけない!?「縁切り神社」の正しいお参り方法”という記事でもご紹介した通り、縁切りにまつわる神社やお寺は、特に必要を感じない時はあまり参拝しない方が良いもの。
しかし、ここ数か月の間に「この縁は切れた方が人生平和なのでは?」という残念なご縁が発生してしまいました…しかも、このタイミングで、京都に行く用ができてしまい…あれ?これは呼ばれたのでは?
というわけで、日本列島に低気圧が停滞していた9月の某日。京都は安井金比羅宮さんへ参拝してみました。
歓迎いただいた?雨予報なのに晴れ間が!
前述の通り、この日は低気圧の影響で、雨予報。
実際、大雨の影響で川が氾濫した地域があったり東海道新幹線が停まったりと、なかなか大変なお天気の日でした。
しかし、参拝中は、曇り空の間から太陽が差し込むようなお天気!ありがたいことに、歓迎いただいたようです。
早速参拝。あれ?結構スッキリ?
いよいよ安井金比羅宮さんへ。実は参拝するまで、かなりおどろおどろしいのでは?と、ドキドキしておりました。
鳥居をくぐって中に入ると…あれ?かなりスッキリ心地よい神社さん?
いつも混雑していると聞いていましたが、人もそこまで多くなく(天気予報のせいでしょうか)、落ち着いて参拝ができる雰囲気です。
そして、心配していた縁切り縁結び碑ですが、数人の外国人観光客が、むしろ楽しそうにくぐっていました。縁切りに効果アリな神社という印象から暗い神社かと思っていましたが、まったくそんな感じではありません。
ただ、思いつめたような表情で真剣にお願いをしている方も少なくなかったので、大はしゃぎをするような参拝はあまり好ましいとは感じられず…少なくとも、筆者はそのような参拝は控えたいなと思いました(これは後述します)。
縁切り縁結び碑へ
本殿を参拝したら、いよいよ縁切り縁結び碑。
縁切りと良縁、両方のお願い事を書いて、いざ、くぐるぞ!と思ったのですが、気づいてしまいました。
筆者、結構キレイ目のセットアップ着ていました…
そう、この日、午後から仕事の予定が入っていたため、汚れてはいけない恰好をしていたのです。悩んだ結果、穴くぐりは断念。ただ、前述の通り、穴をくぐらなくともご利益は変わらないとのことでしたので、形代を貼るだけにしておきました。
さぁ、果たして願いは叶うのか!?答え合わせはまた後日になりそうです。
ここは穴場?櫛を祀った「久志塚(櫛塚)」も参拝
境内にはいくつか摂社がありますが、中でも興味深かったのが、久志塚(櫛塚)というお社。
こちらは、使い古した櫛やかんざしを供養するところで、女性の美容美顔美髪にご利益があるそうです。毎年9月の第4月曜日(クシの日、ですね)に塚の前で祭典が執り行われ、皆櫛を塚内へ納めた後、拝殿で舞踊「黒髪」が奉納されるそうです。
ちなみに、こちらの塚にある像は、崇徳上皇ではなく久志塚に貢献された日本画家の吉川観方さんだそうです。
穴場的な参拝スポットですが、女性は絶対立ち寄りたいですよね。
改めて確認。縁切り神社でやってはいけないこと。
以前の記事でもご紹介しましたが、今回境内で残念な参拝をされていた方も結構多かったので、改めて縁切り神社の参拝方法をご紹介したいと思います。
本当に縁切りがしたい時以外は参拝しない
縁切り神社は強力な神社です。そのため、縁切りが必要な時以外に訪れてしまうと、大切な縁が切れてしまうことがあります。
冷やかしや軽い気持ちで訪れるのは避けた方が安心です。
緊張感を持って、一人で参拝する
縁切り神社に複数の人と訪れると、その人との縁が切れてしまう場合があります。大切な人とは絶対に行かず、かならず一人で訪れてください。また、参拝時に、他の人や物を思い浮かべてしまうと、その人や物との縁が切れてしまうことがあります。縁切り神社では縁を切りたい人や物のことだけを思い浮かべ、緊張感を持って参拝してください。
不幸を願って参拝しない
縁を切りたい程の相手がいる場合、ついその人の不幸を願ってしまうかもしれません。しかし、神様の前で悪意を持つことは、好ましくありません。悪い縁が切れた後に、自分にとって良い方向に進むようにと、ポジティブな気持ちでお参りしてください。
他人の願い事を読まない
縁切り縁結び碑をくぐったり、絵馬を書いてつるしたりする時、他の方のお願い事が目に入ることもあります。しかし、縁切りの願いにはマイナスの気持ちが入っていることもあるため、なるべく目に入れないように注意してください。
必ずお礼参りをする
無事にお願い事が叶った後、そのままにしている人はいませんか?
これは縁切り神社に限ったことではないですが、神社やお寺でお願い事をしてそれが叶った時は、必ずお礼をするのがマナーです。
お礼をする時は、願い事をした時と同額かそれ以上のお賽銭を入れるのがおすすめ。お守りやお札をいただいた際は、お礼参りの時に持参して返納してください。
まとめとおまけ
ついに訪れた安井金比羅宮さん。
参拝前は本当にドキドキしていましたが、実際にはとてもスッキリしていて、ステキな神社さんでした。
ただ、真剣に参拝している方がいる側で、大声でお話になっている女性グループや楽しそうに輪をくぐる外国人観光客の方がいて、少し残念な気持ちにもなりました。
中には人生がかかったようなお願いをしている方もいるはず。あまり軽い気持ちで訪れる場所ではないということを再確認する参拝となりました。
おまけ。
参拝を終えたら、ちょうどお昼の時間でしたので、近くのお店でランチをいただきました。
伺ったのは、裏の鳥居をくぐった先にある、「ごはんや村上」さん。豆皿の上に9種類もののおばんざいが乗った豆皿定食は、2000円でおつりがくるというお手頃価格。お味はもちろん、見た目通りのおいしさ。特に煮物系が絶品で、幸せなランチタイムでした。
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