「こんぴらさん」こと金刀比羅宮へ!ハードな階段をショートカットできる甘~い裏技もご紹介♡
2024.11.08
四国八十八か所霊場をはじめ、四国にはパワースポットと呼ばれる場所がたくさんあります。そんな四国に行ったら訪れたい!うどん県香川のパワースポットは、“こんぴらさん”こと、「金刀比羅宮」です。
元は海運守護や五穀豊穣などの神様でしたが、現代では商売繁盛、金運アップ、運気上昇、さらには縁切り・縁結びに絶大な効果があると話題です。
また、1円玉を使った開運チャレンジに挑戦することもできるとか!?
一生に一度は訪れたいと言われるこんぴらさんで、名物の長~い長い階段を乗り越える参拝に挑戦してみませんか?
今回は、金刀比羅宮への参拝レポートと、ハードな階段をショートカットできる“とっておきの甘~い裏技”もご紹介します!
神仏習合の「金刀比羅宮」とは?
金刀比羅宮は、全国に約600社ある金刀比羅神社の総本宮。
神社スタイルではありますが、神社本庁には所属しない独立した宗教法人である「金刀比羅本教」の総本部でもあります。その創建は不明ですが、社殿によれば1001年頃にはすでに信仰されていた大変歴史ある神社です。
元々は御祭神の大物主命が象頭山の行宮を行った跡を「琴平神社」としてお祀りしていましたが、中世頃に仏教の影響を受けて「金刀比羅宮大権現」となり、その御利益がすごいと全国に信仰者が増加していきます。
やがて、各地で「金刀比羅講」が組織される程となり、江戸時代中期には庶民の間で「金刀比羅宮参り」が大流行。「金刀比羅詣で」は、伊勢神宮のお陰参りに次ぐ、憧れの巡礼だったそうです。
しかし、明治時代になると、神仏分離令が発令。神仏が混合した“こんぴらさん”も主祭神を、金刀比羅大権現から「大物主命」に改めました。また、相殿には、金刀比羅宮と関係の深い崇徳天皇をお祀りし、現代に至ります。
御利益がたくさん!主祭神「大物主命」とは?
こんぴらさんの御祭神である大物主命(おおものぬしのみこと)は、日本神話に登場する神様。
古事記(こじき)では、
「坐御諸山上神(みもろのやまのうえにますかみ)」「美和之大物主神(みわのおおものぬしのかみ)」
日本書紀(にほんしょき)では、
「大三輪之神(おおみわのかみ)」「大三輪神(おおみわのかみ)」などと記され、奈良にある三輪山(みわやま)の御祭神として知られています。
神話によると、国造りを行っていた少名毘古那神(すくなびこなのかみ)が「常世の国(とこよのくに)」に帰ってしまい、途方にくれていた大国主神。
すると、海の向こうから立派な神が現れて「青垣の東の山の上に奉れば、国造りがうまくいく」と告げたそう。
大国主神が言われた通りにこの神を祀ると、無事に国造りを終えることができたと言われています。
この立派な神こそが大物主命であり、祀られた青垣の東の山の上が現在の三輪山であるとされています。
大物主命は大変力の強い神であり、五穀豊穣や商売繁盛、開運厄除けや交通・航海守護など、いただける御利益も多岐に渡ります。
また、数々の女性との魅力的なエピソードも多く残されているように、縁結びや子孫繁栄の御利益もいただけます。
相殿の御祭神・崇徳上皇は、縁切りの御利益がすごい!?
日本最強の縁切りスポットとも言われる、京都の安井金刀比羅宮。
崇徳上皇をお祀りする神社ですが、金刀比羅宮はそのルーツでもあります。
父親である鳥羽上皇から、自らの子でないと疑われた崇徳上皇。皇位継承問題などから起こった保元の乱で敗れた崇徳上皇は、讃岐に配流されてしまいます。
深い絶望と悲しみを抱いた崇徳上皇は、金刀比羅宮で一切の欲を捨て人世への未練を断ち、一度も京都に戻ることなくお亡くなりになりました。
そのことから、悪縁を切って良縁を結んでくださる「縁切り・縁結びの神様」として、多くの信仰を集めています。
なお、縁切りの神社については、以下でもご紹介していますので、ご参照ください♡
瀬戸大橋を渡って。金刀比羅宮へ、いざ参拝!
うどん県としてすっかり定着した香川県。
最近はアートの街としても有名です。
美しい瀬戸内海を望む絶景の瀬戸大橋を渡り、讃岐うどんで腹ごしらえをしたら、いざ金刀比羅宮へ!
車でのアクセスの場合、善通寺ICから約10分で到着します。
金刀比羅宮には公式の駐車場がないため、町内の駐車場や、参道近くの有料駐車場を利用する必要があります
(なお、後ほど紹介する裏技を利用すると、駐車場問題も一気に解決するので、オススメですよ~)
公共交通機関の場合、岡山駅から瀬戸大橋を渡ってJRで約1時間。高松空港からは琴空バスで、約50分で到着します。
いきなり難所の階段が待っている!
こんぴらさんと言えば、入口からそびえる長い長い階段!
参道入り口から御本宮まで785段、さらに奥宮まで進むと、1368段もの階段を上らなければなりません。
いきなりハードルが高いですが、参道の両脇にはたくさんの飲食店やお土産物店があるので、ゆっくり眺めながら上がれば、意外とがんばれそう。
なお、この785段という段数。
元々は786段あったのですが、「な・や・む」につながるために1段落として、785段になったそう。そのため、最後まで上がって参拝することで、悩み事を落とすことができると言われています。
1段ずつ踏みしめながら上っていけば、どんな悩みでも乗り越えられそうですね。
ちなみに、徒歩での参拝が難しい人に限って、御本宮近くまでの車輌を乗り入れることができます。事前の予約が必要なので、HPをよく確認してみてください。
https://konpira-web.jp/car/top
たどり着いた先には、絶景!まずは御本宮を参拝
御本宮は、高い山の上にあります。
息も絶え絶え登っていくと、二階建ての立派なお社が!
わーい、ゴールだ!と感動したのも束の間…こちらは旭社という、御本宮とはまた違った建物。
後ほど参拝することができるので、一度はそのまま進みましょう。
さらに頑張って登っていくと、一気に視界が開けるエリアに到着!
ようやく御本宮がある場所にゴールです。
がんばったゴホウビには、讃岐富士や瀬戸大橋などが一望できる絶景が待っています。
景色を見ながら一息ついたら、いよいよ御本宮へ参拝。
御祭神の大物主命と、崇徳上皇が祀られています。立派な社殿は、重要文化財に指定されているとのこと。
実は参拝した当時、ちょっとした悩み事があったので解決のお願いをしたのですが、数か月後にスッキリと解決しました。さすがの御利益、ありがたいですね~。
御本宮の隣には、大物主神(おおものぬしのかみ)の后(きさき)であり、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)の娘神として知られる三穂津姫神(みほつひめのかみ)が祀られています。
御利益は夫婦和合や安産祈願に加えて、音楽の守護もあると言われています。歌に関わるお仕事をされている方は、特に参拝してみてください。
奥社まではさらに長~い長い階段が…(汗)
御本宮の右手には、奥社に続く道があります。
ここからさらに、583段もの階段が続いています!
私は体力と時間の都合で参拝を断念しましたが、金毘羅信仰の礎を築いた厳魂彦命(いずたまひこのみこと)がお祀りされていて、御本宮に次ぐ強力なパワースポットと言われています。体力に自信のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
1円玉に願いを込めて「水がめ」で開運チャレンジ!
御本宮を参拝して階段を下りていくと、再び旭社に到着します。
この旭社の側にある水がめでは、願いが叶う開運チャレンジが行えると話題です。
まず1円玉を用意して、水がめに張られた水にゆっくりと1円を乗せてみます。この時、1円が水に浮かべば、願い事が叶うと言われています。
参拝者全員でやるとかなり盛り上がるので、ぜひ挑戦してみてください。
階段をカットできる!とっておきの甘~い裏技♡
こんぴらさんを参拝したレポートをご紹介しましたが、私の周囲には「階段を上り切れるか不安で参拝できそうにないな…」という人が多くいました。
もちろん、下から階段を上るところからが正式な参拝なわけですが、階段が不安で参拝を断念してしまうのはもったいないっ。
そんな方にご紹介したいのが、何と階段を500段もカットできる、とっておきの裏技!
それは、境内にある「神椿」というカフェを利用する方法です。
絶品スイーツで口福に♡
この神椿、何とあの資生堂パーラーが運営するカフェ。
しかも、金刀比羅宮境内、500段の階段を上り切った場所にあり、カフェの利用者であれば裏手にある駐車場を利用することができるのですっ。
資生堂パーラーのカフェとあって、いただけるお料理やスイーツはもちろん絶品!おすすめは見た目もキュートな神椿パフェ。
地元讃岐の銘菓である「おいり」を使ったカラフルなパフェは、写真映えもバッチリな上、味も折り紙付きっ。
運転に自信がない人はこちらの方法で!
ただしこのルート、細い山道を進まなければならず、途中離合ができない場所もあるので、運転に自信のない方にはちょっとおすすめできないのも事実…
でも、車で行けないという方も、ご安心ください。
コトバスタクシーという会社が運営する「こんぴら参拝登山シャトル」を利用すれば、この神椿がある場所まで車で行くことができます。
神椿までの道はナビに出てこないので、事前のチェックがおすすめです。また、シャトルバスは予約が必要です。詳しくは、各社のHPをご確認ください。
まとめ
様々な御利益がいただけて、参拝するのも楽しいこんぴらさん。
最近は縁切り・縁結びで良い御利益をいただいたという口コミもたくさん寄せられています。
今回は金比羅山の御由緒から、「階段をカットできる!」裏技まで幅広くご紹介しました。自分に合った方法でコースを作ってくださいね。
そのご利益は折り紙つきの「こんぴらさん」 四国に行ったら、ぜひ一度、参拝してみてください♡
筆者紹介
Dera
コラムニスト、漫画原作者。
趣味は神社仏閣巡りと御朱印集め、カフェ巡り。
クラフトビール好き。