呼ばれないとたどり着けないパワースポット「玉置神社」に呼んでいただいたらしいので行ってみたけど、思った以上に参拝が大変だった件。

呼ばれないとたどり着けないパワースポット「玉置神社」に呼んでいただいたらしいので行ってみたけど、思った以上に参拝が大変だった件。

2025.05.23

玉置神社に行ってみた

今回はラノベのようなタイトルの通りの記事です。

以前よりSNSで見て気になっていた、奈良の秘境にある玉置神社に参拝してきました。これがまぁ、本当に大変な道のりで…

今回はそんな玉置神社についてや、参拝してみた様子、迷いそうな場所のポイントなどをレポートしたいと思います。

 

SNSで話題!玉置神社って?。

最近のパワースポット系SNSで、呼ばれないとたどり着けない神社がよく紹介されています。

巡縁でも以前ご紹介した「天河神社」「椿大神社」に並んで人気なのが、奈良県の秘境にある「玉置神社」。

一体どんな神社なのでしょうか。

 

玉置神社とは

玉置神社

玉置神社は、奈良県吉野郡十津川村に鎮座する神社。

創建は熊野本宮と同時期の紀元前37年と伝えられる、大変歴史ある古社です。社名は玉置山山頂近くの玉石をご神体としていたことに由来し、神武天皇も東征の際に祈願に立ち寄ったと言われています。

ご祭神は国之常立神、伊弉諾尊、伊弉冊尊、天照大神、そして神日本磐余彦命(神武天皇)。玉置山の9合目に位置し、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されており、熊野三山の奥宮とも称されています。

標高1076mの険しい山道にあるこの神社は、その立地や不安定な天候から「神様に呼ばれないとたどり着けない」と言われていました。

 

周囲の情報にビビる。

今回、玉置神社に行くにあたって、周囲の人に話を聞いてみました。

 

まず、10年くらい前に行ったことあるよーと言う福生社長の話。

「10年前の玉置神社は、まさに秘境の神社というところで、ほぼ人がいない状態で参拝できた。通る道は“国道”ならぬ“酷道”が続いた」

とのこと。うーん、それは大変そう…さらに、

「参拝後にちょっと不敬な人がいたんだけど、我々が参拝した時は本当にいい天気だったのに、急に天気が悪くなって、車に着いたとたんに激しい雷雨になった」

って、恐ろしすぎませんか!?神様、本当にいるじゃんっ!

 

続いて、習い事の先生。

「ものすごく大変な道のりで、何とかたどり着いたんだけど、土砂降りで参拝が大変だった。歓迎されていなかったのかも…」

うーん、ネットでも見ましたが、呼ばれていない人が行くと、雨になるみたいですね。

 

さらに、神社仏閣大好きな巡縁友達2名。

「数年前に挑戦したけど、行けなかったんだよね」

「道に迷った上に、途中で天候があまりにも悪くなってあきらめたんだ…」

噂通り、本当に簡単にはたどり着けない神社のようです。

不安しか感じられないものの、行ったことある福生社長から、近くにある美味しいごはんやさんの情報もGETしたので、GWの中日に行ってみることにしました。

 

奈良経由で行ってみた

玉置神社までは、主に2つのルートで向かうことができます。

1つは、和歌山県の熊野を通るルート。玉置神社が熊野に関するスポットであるため、このルートが正しいのかもしれません。

もう1つは、奈良の五条市を経由するルート。今回はこちらのルートを通って行ってみることにしました。

 

国道ならぬ酷道がちらほら現れる

五條市内から、和歌山方面へ続く国道168号線。かつては名高い「酷道」だったそうですが、現在は「五條新宮道路」という計画が進んでいて、トンネルや新しい道が増えています。しかし、まだまだ整備されていない場所も多く、U字カーブが続く山道、1台がギリギリすれ違える幅の道、そして時々落石注意の看板など、まだまだ酷道と言える場所が多々出てきました。

玉置神社までの国道

 

数々の巡礼で鍛えた私、運転はそこまで苦ではなかったのですが、何しろ道のりが長い!

今回3時間以上の道のりだったのですが、その半分以上が山道というハードなドライブ時間となりました。

 

案内板が多いので、以前よりは迷わないかも

迷って行けなかったという声も多い玉置神社ですが、五條からのルートでは、所々に玉置神社の案内板が掲示されていて、それほど難しくはありません。さらに、以前はよくわからない場所に連れて行かれたというカーナビも、現在はかなり改善されているようです。実際、私の車のカーナビは「玉置神社」と入れると、きちんと鳥居前にある駐車場まで案内してくれました。

ただ、途中ですれ違った車のうち、分かれ道を逃した様子の車に何度か遭遇しました。中でもここが間違いそうだな、と思うポイントが3か所あったので紹介しておきます。

 

1か所目:猿飼橋の入口

玉置神社へはこの橋を渡りますが、突然曲道が現れるのでぼーっと走っていると見逃します。帰り道、ちょうど私が渡り切ったところに1台の車がハザードを出して停車していて、入れ違いにバックして曲がっていきました。🔗Googleマップリンクはこちら!

 

2か所目:8km手前のヘアピンカーブ

道なりだと左手に細い道があり一瞬迷いますが、道に大きく国道のルートが書かれていますので、それに従っていけば大丈夫です。こちらでは細い道に入った車がバックしていました。🔗Googleマップリンクはこちら!
 

3か所目:玉置神社から2kmのところで左折するポイント

玉置神社まで2キロの看板

看板を2つも出してくれていますが、それでもわかりにくいかもしれません。こちらもちょうどUターンをしている車がいました。

 

特に注意するのは、この3か所ほどかなと思います。事前にGoogleMapによる予習をしておくのもおすすめです。

 

いよいよ参拝!

そんなこんなで何とか到着。渋滞に巻き込まれたり、何度か道の駅などに寄ったりしたのですが、やはり3時間以上かかっていました!うーん、実に長い道のりでした。

さぁ、いよいよ参拝ですが、到着と同時に驚きの光景が広がっていました。

 

駐車場に車がビッシリ!

玉置神社駐車場

入口についてすぐに驚いたこと。

それは、駐車場の車の多さでした。噂には聞いていましたが、ほぼ満車状態!GW期間中とはいえ、平日なのに!?とびっくりしました。お正月の天河神社ほどではないですが、さすがのSNS効果。警備員さんが2人も立っていました。

ちなみに、これは11時頃の到着時点のこと。

帰路についたお昼頃には、第二駐車場もいっぱいで、2台ほど路上に案内されて車を停めていました。

この後、すれ違った車のことを考えるともっと混雑しそうですし(この話はまた後程…)、土日祝日はもっとひどいことになっているかもしれません

…いつも書くことですが、参拝はやっぱり午前中がおすすめですよっ。

 

徒歩15分…下ったら上る恐怖を味わう参道

鳥居前に立つと、参拝できる嬉しさにテンションはMAX!

玉置神社一の鳥居

案内板によると、本殿は入口から15分とのこと。

最初は平たんな砂利道で、しゃりしゃりと音をさせながら足取り軽く進みます。杉並木の中、何とも心地の良い山道でしたが、途中で分かれ道が登場!看板には「お体の不自由な方は左の道を」とのこと。

玉置神社参道の分かれ道

左がイージールートなのでしょうか?

確かに、右側はいきなり下り階段で、ハードな道のりになりそうです。正直、足腰には自信がないのですが、案内板を見る限りは右側の方が正式なルートの様子。迷った末、ここはやはり右手でしょう!と、階段を下り始めました。

長い下りが続く道、段差の違う階段やら木の根やらで、あまり足元は良くありません。確かに、ハードです。しかし何よりも私が感じた恐怖…それは…

 

下ったら、上る

そう、道はずっと下りなのです。つまり、帰りはずっと上りということ!

 

 

玉置神社階段

 

時折すれ違う人は、はぁはぁと息が上がっています。(余談ですが、すれ違う時にご挨拶をしてくれる方が多くてびっくりしました。山だから?でも、ステキな習慣ですよね♡)

これを上るということは、そうなりますよね…杉並木の参道自体は本当に心地よかったのですが、進むほどに帰り道が心配になってきます。

不安を抱えながらも下り続けること約15分。ついに、神社本社に到着しました!

 

ご祈祷は受けられず…受けたい方は注意して!

玉置神社本社

車が多かったので感じていたのですが、境内にはなかなかの数の参拝者がいました。

多くの方は普段着や山登りのような恰好をしているのですが、一部に喪服のような恰好をしている方が。何か法要でもあったのかな?と思いつつ、参拝。

続いて、隣に並んだ末社・若宮社、神武社や大日堂社、そして夫婦杉などを参拝しました。

本社の狛犬

大日堂社(だいにちどうしゃ)

他のエリアを参拝する前に、せっかく来たのだからご祈祷をお願いしようと、受付に行ってみました。

するとそこには、「男性はジャケット着用、女性もそれに準ずる」という案内が!

そうか、さっきの喪服の方々は、これだったのね、と納得。

そう、伊勢神宮の正式参拝と同様、きちんとした服装をしていないとご祈祷を受けられないのですっ。

 

まぁ、当然でよすね、神前に赴くのですから…普段神社仏閣に行く時は、少なくともオフィスカジュアル程度の服装で行くようにしているのですが、ここは奈良の山奥。

この日に限ってジャケットではなくゴルフ用のスポーティな上着を羽織っておりました…事前にきちんと確認しておくことの大切さ、そして神社へ参拝する時の服装について今一度再確認できた出来事でした。ご祈祷を考えている方は、ご注意ください!ただし、足元はくれぐれもスニーカーで!

 

ノイローゼに効果あり!?三柱神社を参拝

御朱印とお守りをいただいた後、本殿からは少し離れたエリアに参拝に向かいます。

途中、社務所を通り抜けるのですが、現在は改築中。

重要文化財にも指定されているそうで、完成すると彩色戸襖などもみられるようですよ。透明な板で隔てられていて、工事をしている様子が見られるのも面白かったです。

三柱神社

そんな工事ゾーンを抜けると、三柱神社というお稲荷さんがあります。

倉稲魂神と天御柱神、そして国御柱神の三柱が祀られているそうなのですが、何でもこちら、精神疾患=ノイローゼ改善のご利益があると言われているそうです!

なぜこの三柱で、ノイローゼ?と少しおもしろいのですが、病は気から、精神を病みませんようにとしっかり参拝してきました。

 

これぞ呼ばれた?普段はない行動力に自分でもびっくり

三柱神社と、その奥にある出雲大社玉置教会を参拝した後、ルートは2つに分かれます。

1つは駐車場に向かう道。おそらく、行きの分かれ道であったイージールートに通じているのでしょう。

そして、もう1つは玉石を祀ったお社へ向かう道。

玉石社への道のり

玉置神社とは?でも書いたのですが、こちらは元々、山頂近くの玉石がご神体だったそう。ただし、そこに立ちはだかったのは、鳥居の先に延びる明らかな登山道と、「山頂まで20分」の文字。

事前に調べていた「玉石は山頂近くに位置し…」という説明が脳内に流れます…え、これ、登山ってこと?腰と膝と体重に不安があり、山登りと階段が大の苦手な私…普段なら絶対に行かない道でした。しかし、なぜか足が、鳥居に向かっていくのです。あれ?これこそ呼ばれた?

上り出して5分ほど。すでに進んだことを後悔していましたが、もう戻れません。ものすごく足元が悪い山道を、一歩一歩上っていきます。ぜぇぜぇと肩で息をしながら、上ること約15分。ついに、ゴールが見えてきました。

玉市社

何だか吸い寄せられるような、不思議な体験でした。ちなみに、祀られているのは大巳貴命。なぜ?です。すごい謎を感じますね。

 

イージールート、あまりイージーじゃないです。

帰り道の下りも苦労しながら、何とか玉石社より生還。

分かれ道に戻ってきたので、本殿側には戻らず、イージールートを選択しました。

結論、全然イージーではなかったです。しばらくは、長い長い階段が続きます(もちろん上りです。下ったら、上ります。)。

確かにハードモードの参道よりは、確かに優しい道。階段も整備されていて、元の道よりははるかに上りも下りも快適です。登り切った先は平坦な道が続き、歩きやすさもこちらが断然上でした。ただ、バリアフリーでは全くないので、イージールートであっても足の悪い方の参拝は難しいかな、と感じました。

山神社

ちなみに、選ぶルートによって、道中に違う神様が祀られています。ハードモードの方には、山神社が。

そして、こちらのルートでは、菊理姫社がありますので、そちらもぜひ探してみてください。

 

続々と上って来る参拝の車!

無事に参拝を終えたのはお昼過ぎでした。

さぁ帰ろうと来た道を戻っていると、かなり多くの車とすれ違いました。

到着時にも書きましたが、この時点で駐車場も満車状態。玉置神社の人気ぶりがわかりますね。

そして、やっぱりお昼からの方が、参拝者が多いという印象です。

中でもびっくりしたのが、団体バス!小型とはいえ、まさかの2台連続でした。どうやら、バスツアーのようです…たくさん参拝者が来るのはいいことかもしれませんが、もはや秘境の聖地、という感じではないようです。少し残念に思いつつも、充実した参拝となりました。

 

早速のご利益!?美味しいごはんと最高の温泉!

ドライブイン長谷川

帰路につく前に、せっかくなので福生社長に教えていただいた美味しいごはんスポットに立ち寄ることにしました。

十津川村の市街地に戻って少し進んだところ、川沿いにある「ドライブイン長谷川」さん。

▷▷ドライブイン長谷川さんの情報はこちら!

 

メニューは釜飯一択!

こちらのメニューは、何と釜めし1種類のみという潔さ!入店すると人数を確認され、それだけでオーダーも完了。

川が見える席でまったりお茶を飲みつつ、待つことしばし。

あっつあつの釜が到着しました!オープンすると、卵がどーんっ。インパクトがすごい。そして、山菜たっぷりのごはん、これがもう本当~に美味しくてっ。

 

さらに、旅の締めは、十津川温泉。

町営の温泉に行くつもりでしたが、ふと目に入った小さな民宿さんでお湯をいただくことに。これがまさかの、個室貸し切り露天風呂!十津川の絶景を見ながらのお湯は、とろけそうな程の心地よさ。

日ごろの疲れが吹き飛ぶような、幸福で贅沢な時間。これだけでも、ご利益をいただけたかも~と感じてしまいました。

 

まとめ

呼ばれないとたどり着かないという玉置神社。

ご祈祷が受けられなかったのは残念ですが、本当にハードな道のりだっただけに、無事参拝できただけでも感謝しかありません。

そして、実は熊野に参拝したことがないので、今度は熊野三山に挑戦してみたいです。熊野の神様、ぜひお呼びください~。

▷▷玉置神社の詳細情報はこちら・・・!

 

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