合格祈願はココ!初詣も大人気。学問の神様がいる【太宰府天満宮】に参拝してみた
2025.12.01
受験生はココに行け!太宰府天満宮に参拝してみた
年の瀬も迫って、いよいよ本格的な受験シーズンが到来します。
最後の追い込み中という学生さんも多いのではないでしょうか。
受験生の皆さんが初詣でお願いするのはもちろん“合格祈願”かと思いますが、学問の神様といえばやはり、【太宰府天満宮】。
ところが先日、来年受験をする子から「何の神様がいるの?」と聞かれてびっくりしました。
神社にお参りする時は、その神社のコトをよく知っておくことが大切!
参拝する前に、ぜひどんな神様がいて、どんな歴史がある神社なのかを知った上で参拝していただきたいっ。
そこで今回は、受験生の合格祈願はもちろんも、資格取得や就職成就のご利益もいただける【太宰府天満宮】について、その歴史やご利益、実際に参拝したレポートもあわせて徹底解説します!
太宰府天満宮とは?

太宰府天満宮は、福岡県太宰府市にある神社。平安時代に創建され、京都の北野天満宮と共に全国約1万2千の天満宮の総本宮とされています。
御祭神は、菅原道真公。
「天神さま」とも呼ばれ、学問の神様として信仰されています。
道真公は平安時代の優れた学者・政治家で、宇多天皇から重用されて一時は右大臣にまで昇りつめました。
しかし、藤原氏の陰謀により無実の罪で九州・太宰府に左遷。
失意のうちにこの地でなくなりました。
すると、都では天変地異が相次ぎ、陰謀にかかわった人々が次々と亡くなります。ついには清涼殿に雷が落ち、道真公の祟りだと噂されました。
そこで朝廷は御霊を鎮めるために、神として祀るようになりました。
日本三大怨霊?御祭神の菅原道真公とは

菅原道真(845〜903)は、平安時代の貴族であり、学者・政治家です。
幼いころから大変聡明で、11歳で漢詩を詠むほどの才を持っていました。
18歳で文章生(もんじょうしょう:古代・中世の日本で将来要職につくために、詩文や歴史を学んだエリートのことだよ!)となり、
そのわずか5年後には、その中で、2名しか選ばれない文章得業生(もんじょう‐とくごうしょう:文章生の中で、成績優秀な人が選ばられたよ!)になるなど、その才能でどんどん階位を進めていきます。
その能力を認めた宇多天皇は、道真を側近として重用。ついには権大納言兼右近衛大将(右大臣)にまで任命されます。
その後、宇多天皇は息子の醍醐天皇に譲位をしましたが、道真を重用し続けるように要求し、醍醐天皇もこれを受け入れます。
しかし、その才能と正直な人柄を妬んだ藤原氏の陰謀により、「天皇を廃立させようとした」という無実の罪を着せられ、九州の太宰府へ左遷。
都に帰るという望みがかなわぬまま、享年59歳で生涯を閉じました。
死後、都では雷や疫病などの災厄が続き、人々は道真の怨霊が祟っていると噂します。
そして、その御霊を鎮めるために、神様として祀られることになりました。
日本三大怨霊の一人と言われる一方で、学問の神様として祀られていることから、全国から多くの人が参拝に訪れる日本を代表する神社となっています。
なぜ“学問の神様”と言われるの?
菅原道真公が学問の神様となったのには、その生涯が多く関わっています。
幼少期から聡明だった

道真公は子どもの頃から大変聡明で、若くして漢詩や儒学に優れた才能を発揮しました。
宮中に仕官するようになると、文章博士(現在の、東京大学学長に当たるなんて言われるよ!)として学問を教え、多くの弟子を輩出しています。
また、学問の家系である菅原家を継ぎ、学問・政治の両面で功績を残したことから、平安時代随一の知識人とも言われています。
努力家で誠実だった
道真公はとても勤勉で努力家としても有名でした。
太宰府へ左遷された後も、筆を離さずに学問と詩作を続けたと伝わっています。
逆境でも努力し続けたことや、生涯をかけて学問に打ち込んだ姿などが、多くの人々の敬意を集めて「学問の神様」となったと考えられます。
初詣、混雑を避けるためには?
観光地としても大人気の太宰府天満宮。
受験シーズンということもあり、初詣には210万人もの人が訪れるそうです。
境内はもちろんのこと、普段は散策が楽しめるお店が並んだ参道も人でぎゅうぎゅうになるとか。
情報サイトによると、例年大晦日から元日2時頃まで、一度落ち着いて10時頃から夕方までがピーク。2日から8日頃までは、10時~15時がかなりの人出だそうです。
どうしても松の内に初詣したい場合は、早朝または夕方以降に参拝すれば比較的混雑が避けられそうです。
太宰府天満宮へのアクセスは?
太宰府天満宮には、電車やバスでも車でもアクセスできます。
公共交通機関の場合
・西鉄太宰府線「太宰府駅」東口から徒歩5分
・直行バス(旅人)で「太宰府駅」 下車後 徒歩5分
太宰府駅までは電車を乗り継いで、福岡空港から約1時間、博多駅からだと約50分で到着します。
また、福岡空港国際線ターミナルと博多バスターミナルからは直行バス「旅人」が出ています。乗り換えがない上、それぞれ25分・45分で到着するため、電車で行くより早くて便利です。
車の場合
太宰府天満宮には公式駐車場がなく、駅近くにある太宰府駐車センターを利用するのが便利です。
普通車850台も停められる大型パーキングですが、年末年始や行楽シーズン、GWや夏休みなどの長期休暇期間、また受験シーズンには大混雑して入れないことも多いので、ご注意ください。
太宰府天満宮に参拝してみた。
少し前の話になるのですが、十数年ぶりに、太宰府天満宮に参拝してきました。その際、うまく混雑を避けられたのと、「あれ、記憶と違う?」という部分が結構あったので、そのあたりも含めてレポートしたいと思います。
太宰府天満宮、横から入るか正面から入るか
福岡市内から車で大宰府へ。
事前に調べていた駐車場は、大型の太宰府駐車センターではなく、境内に最も近いコインパーキングでした。実はこの時は同行者に車椅子がいたため、駅よりもさらに遠い太宰府駐車センターには停めずできるだけ近くに停めることにしたのです。
それで、タイトルの通りのテーマなわけですが。それはもう、神社に行く際は、絶対に正面から入った方がいいのですが。今回は致し方なく、側面から境内へ入りました。この時点で、9時少し前。これが後々、かなり効果的であったことがわかります…
期間限定!今しか見られない仮殿がかっこいい。

側面の道から入ると、本殿にかなり近い場所に出ます。
本殿を見て、そのスタイリッシュな姿にびっくり。あれ?こんなだったっけ?
それもそのはず。実は現在、太宰府天満宮は25年に一度の式年大祭の一環として、124年ぶりに本殿を大改修している最中だそう。
そこで建てられているのが、今しか見られない神様の仮のお住まいである“仮殿”です。
この仮殿が、屋根の上に草木が浮かんでいるデザインで、本当にカッコイイ!設計されたのは藤本壮介さんという建築家の方。
何と、関西万博の大屋根リングや2028年に日本最高層ビルとしてオープンするTorch Towerなど、数々の有名建築を手掛けたすごい建築家さんだそうです。斬新な建物に、道真公もびっくりして喜んでいるのではないでしょうか。

以前、ある神社の方に聞いたのですが、伊勢神宮などでも行われる「式年遷宮」。神社のしきたりだからなのかと思っていたのですが、若い職人さんに伝統技術を継承していくために行うという一面もあるのだとか。
日本古来の寺社仏閣の伝統を守りたいと始まった「巡縁」のライターとしては、僭越ながら、共感で胸が熱くなる大好きなエピソードなんです。太宰府天満宮の式年祭も、同様に伝統を受け継ぐ役割をもっていらっしゃるようですよ。
団体殺到で、雪崩のような人出!
前記の通り、9時少し前に到着し、ぐるりと一通りの参拝を終えた我々。これが本当に大正解だったことが判明します。
道真公を慕って都から飛んできたと伝わる飛梅の木などを見ながら、参道にある商店街を散策するために鳥居の方へ向かっていました。
すると、向かいから、これから参拝する人たちがぞろぞろと歩いてきたのです。が、当初数人だったその人数が、まるで雪だるま式に増えていくのです!そして、心字池にかかる太鼓橋に到着すると、その上はまさに、人・人・人!!
どうやら観光バスが次々と到着しているようで、一般のツアー客はもちろん、修学旅行生や外国人ツアー客が、参道に雪崩のように押し寄せてきました。もちろん橋はぎゅうぎゅうで、通行するのもやっと。9時を過ぎるのとそうでないのとでは、こんなに人出が違うのか…と、痛感した出来事でした。
忘れずに、牛さんをなでなで。

天満宮といえば、神使の御神牛が“なで牛”として祀ってあることで有名です。
これは、道真公が丑年であったことや、牛を可愛がっていたこと、亡くなった時に牛が動かなくなったことなどにちなんでいるそうです。
なで牛は、体の悪い部分と同じ個所をなでると、牛が悪いところをかわってくれて治るという言い伝えがあります。
もちろん太宰府天満宮にも牛さんがいるので、忘れずになでなでしてみてください。
参道商店街を散策
太宰府天満宮の楽しみといえば、参道にある商店街。
400mほどの参道に、約90軒のお店があるそうです。中でも絶対に食べて欲しいグルメと、お好きな方にはたまらないオススメの“あの”スポットをご紹介します。
やっぱり食べるべき、梅ヶ枝餅

太宰府天満宮の名物と言えば、梅ヶ枝餅。道真公が左遷された時、老婆が梅の枝に餅を刺して差し上げたというエピソードに由来しているお菓子です。
中に小豆が入ったお餅を焼いたもので、焼き立てはほんのり温かくて本当に美味しい!
参道には、30軒以上の梅ヶ枝餅屋さんがあるそうですよ。ぜひ食べ比べてご自身の好みの梅ヶ枝餅を探してみてください。
大宰府のスタバはすごい!

スタバ好きの私として、スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店は必須の立ち寄り処。
リージョナルランドマークストア(地域の歴史や文化などを活かしたコンセプトストア)の1つでもあるのですが、何と設計したのは、世界的建築家の隈研吾さん。
木材を組み込んだデザインがとにかくカッコイイ!店内はコーヒーと共に木の香りも漂う、とても居心地のいい空間になっています。カフェ好き、スタバ好きさんは、ぜひ立ち寄ってみてください。
まとめ
今回は【太宰府天満宮】について、その歴史やご利益、実際に参拝したレポートもあわせて徹底解説しました。
そして、裏山たぬきさんのいうとおり!参拝前にちょっとだけその神社について、神様について知っておくと参拝がもっと楽しくなりますよ🎵
太宰府天満宮、今だけの期間限定「仮宮」は必見です。
今回は九州旅行の途中で立ち寄ったので、境内参拝と参道散策だけとなった太宰府天満宮ですが、実は周辺には、九州最古のお稲荷さんであり地元の人が随一のパワースポットだと言う“天開稲荷社”や、鬼滅の刃で聖地となった“竈門神社”など、まだまだ魅力的な神社がたくさんあります。
ぜひ御本殿が完成した後に、それらも含めてまた参拝してみたいと思いました。そして、来年の初詣は「太宰府天満宮」に決まり!?


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