2026.02.28
お稲荷さんのお祭りとして有名な「初午祭(はつうまさい)」。
先日、巡縁でも記事が掲載されていましたが、その総本社といえばもちろん、伏見稲荷大社です。
一度は行ってみたい!と思っていたのですが、いつも仕事の関係で参拝できず…ところが、今年は何と日曜日が初午の日に当たっていると発見!今行かなくて、いつ行くの!?
というわけで、2026年2月1日(日)、念願だった初午祭へ参拝したレポートをご紹介します。
ここで改めて、伏見稲荷大社について簡単にご紹介します。

伏見稲荷大社は京都市伏見区にある神社で、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮。
創建は奈良時代初期と伝わる、大変歴史ある神社です。ご祭神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)で、五穀豊穣や商売繁盛、家内安全のご利益で知られています。
稲荷山全体が信仰の対象で、山頂までの参拝ルートには「お塚」と呼ばれる祠が点在。また、境内のいたる所に、稲荷神の使いとされる狐像が祀られています。

最大の特徴は、朱色の鳥居が山の頂上まで連なる「千本鳥居」。

この鳥居は参拝者が感謝や願いを込めて奉納したもので、その数は1万基以上にのぼります。トンネルのように続く幻想的な景観は、国内外から訪れる多くの参拝者を魅了しています。
初午祭は、2月最初の午の日に行われる稲荷神社の祭礼で、伏見稲荷大社に稲荷神が降臨したのが2月の初午の日だったという言い伝えに由来しています。
この日に参拝すると1年分の福を招くとされ、現代でも商売をする人々を中心に信仰が続いており、各地の稲荷神社は多くの参拝者で賑わいます。

なお、伏見稲荷大社や初午祭についての詳細は、こちらの紹介記事も合わせてご覧ください!
2026年の初午は、2月1日(日)。
仕事も休みであることから、思い切って京都のホテルに前入りをした筆者。ついに伏見稲荷の初午祭に参加することができました。
まずは前日まで、とにかく情報収集です。ネットや動画、電話での問い合わせをした結果、以下のような情報が集まりました。
・混み始めるのは8時くらいからで、10時~15時は大混雑。
・限定の縁起物である「しるしの杉」は朝8時から授与される。
・周辺の道路は大混雑。
・電車も時間によっては、乗降が困難になるレベル。
・境内駐車場は使用できない。臨時駐車場はやや離れている。
これらの情報を元に、以下のような計画を立てました。
7時頃にホテルを出る→拝殿参拝後、行けるところまで1時間ほど境内を散策:頂上までは諸事情によりおそらく行けないから(詳しくは過去の記事をご覧ください(笑))→9時前には戻って「しるしの杉」をいただき、本格的に混む前に退散
果たして予定通りに進むのか、当日の様子をレポートします。
朝7:00。まだ眠い目をこすりながら、ホテルのロビーへ。
宿泊していた場所は伏見稲荷から徒歩25分ほどの場所。歩けなくもないのですが、外気は0度。
さらに、公共交通機関ではかなり大回りになるため、迷わずタクシーを選択しました。
あったか~い車で、スイスイと到着…するはずが、何と伏見稲荷の前の道は、すでに渋滞が!え、私出たの、7時ですよ!?
戸惑ったものの、車はじわじわと動いてくれたので、それほど待つことなく鳥居の前に無事到着。
そして渋滞の原因は何と、閉鎖中のはずの境内駐車場に入るのを待っていた車だったと判明しました!
道中にはしっかりと「境内駐車場は閉鎖」との看板があったので本来であれば臨時駐車場に案内されるようなのですが、どうやら7時台であればいつもの駐車場も使えたようです。
でも、こんな大行列だし、皆さんなかなか帰って来ないからいつ入れるかもわからないだろうし…というわけで、個人的にはタクシー計画は大成功と感じました。
ちなみに、とても親切でおもしろい運転主さんで、「帰りもタクシーと思っていましたけど、お呼びするのも結構大変そうですよね」と言ったら「今日はようお客さん乗せてきますから、誰かが降りて空いたタクシー拾いはったらええんですよ」というすばらしきアドバイスをいただきました。
早速、参拝スタートです。さすがに7時台。想像していたよりもまだまだ空いていました。
そして、空気がすっごくスッキリしています。やっぱり、神社参拝は早朝がいいなぁと再確認。特別な日という高揚感もあり、ハイテンションで、さくさくと進んでいきます。

手水舎で手口を漱ぎ、楼門を超えて本殿へ。すると、楼門と本殿の間にある外拝殿が、何やらカラフルなのを発見しました。

よく見ると、それは山のように積まれたお供え物たち!すごい、としか言いようがありません。そして、奉納者のお名前も、有名企業ばかり。う~ん、さすがはお稲荷さんの総本社・伏見稲荷大社ですね。
お供えだけで感動しつつ、続いて本殿へ。左右には、「志るしの杉」と書かれた飾りが立っていました。

このしるしの杉、元々は平安時代頃、熊野詣の参拝者が道中の安全を願って伏見稲荷で杉枝を授かったり、参拝の「しるし」として持ち帰ったりしたことに由来しているそう。
現代では、杉の枝に「おたふく」の面が付けられた縁起物として頒布されています。この「しるしの杉」、お持ち帰り用の縁起物として、初午限定で頒布されているもの。杉の枝におたふくがついた、なかなかキュートな見た目をしています。
さて、本殿へ上ってくと、すでに中ではご祈祷が始まっていました。その内陣、ご祈祷を受ける人でいっぱい!いつもと違う様子にそわそわしながらも、二礼二拍手一礼でお参りです。とにかく、この日に参拝できたことにたくさん感謝をお伝えしました。


続いて、境内を散策。すると、お札の授与所がもう開いており、8時から頒布スタートと聞いていた「しるしの杉」も授与されていました!参拝後に戻っていただくつもりでしたが、せっかくなのでと、ここで無事ゲット。さらに御朱印もいただいて、大満足でした。
さぁ、いよいよ山の中へと入っていきます。前回もご紹介した通り、実は筆者、一度も山頂まで登れたことがありません。
もちろん体力不足もあるのですが、毎回、色々な出来事が起こり(足が痛くなる、同行者が体調を崩す、途中でおなかが痛くなるなど)途中で断念せざるを得なくなるのです。前回、運営と一緒に行った際も、奥の院前ですでに体調が悪くなり、筆者だけが三ツ辻でリアイタしました。
さて、今回はどこまで行けるのか?お山の参拝、スタートです。
まずは、前回すでに体が重くなってしまった奥の院。

あれ?まったく問題ありません。以前の反省も踏まえて、途中でトイレもしっかり済ませます(笑)
続いて、いつも不思議なことがおこる熊鷹社…

おや?こちらも大丈夫。不思議な現象もナシ。むしろ、清々しいくらいの雰囲気です。毎度の蝋燭をお供えして、さらに進みます。
ぐんぐんと鳥居をくぐって、前回リアイアの三ツ辻へ。おお~、まだまだいけるぞ!ついに登頂か!?

気分はどんどんハイになって、ぐいぐいと進んでいったのですが…はい、そんなに甘くありませんでした…
息を切らせながらも、何とか三徳社までたどり着いた時でした。
イ、イテテテテ!
何と、ここにきて足がつりました!しかも、結構ひどい感じに。
それでも、元水泳部。しっかり伸ばして、再び登り始めましたが…
い、いたい…あ、これ、あかんやつや…
ふくらはぎで、乳酸が移動するのがわかるレベルの、激痛。今回の問題は、お山ではありません。明らかに、私の日ごろの運動不足です。
というわけで、少し景色が開けた場所で、おなじみの言葉を心の中でつぶやきました。
「ココを、我々の頂上にします」

というわけで、今回は三徳社すぎたところまで、でした。四ツ辻が最高点なので、まだまだですね。いつか、いつか山頂まで行けますように。とりあえず、帰ったら体力づくりだっ!
リタイア地点からゆっくりと下山していきます。途中、豊川稲荷や縁結びの荒木神社などを参拝したり、猫に出会って癒されたりしつつ、9時頃には無事に境内に戻ってきました。

境内は、出発した時とはくらべものにならないくらい、人が増えていました。まず、午年だからか、馬をお祀りしているお社に大行列。さらに、到着した時は並んでいなかったご祈祷の受付にも、100人くらいの大行列が!やはり参拝は9時前というのが正解のようです。
最後は初午らしく、おいなりさんをいただいて帰ることにしました。何軒か並んでいる茶店ではいなり寿司に並んで、かなりリアルなすずめやうずらが売られていました。3歳くらいのお子さんが隣の席で、頭からバリバリうずらを食べていて「おお~、いかつい~!」と、ちょっとおもしろくなりました。

朝ごはんがわりにいただいた大きないなり寿司、6個はさすがに多すぎて半分はお持ち帰り。おなかも心も満たされた、すばらしい参拝となりました。
いただいて帰ったしるしの杉。昔は庭に植えたりしていたようですが、現代ではお札のようにお祀りするのが一般的だそうです。
筆者の家には神棚がないので、神社でお尋ねしたところ、
「目線より高い位置にお祀りいただければ大丈夫です」
とのこと。
さらにネットで、「熊手 & 福笹ホルダー」というものの存在を知り(山崎実業さん、さすがすぎます…)、早速買って飾ってみました。これで1年間、元気にまたがんばれそうです。

帰り道、足がまだ痛かったので、予定通りタクシーを拾うことにしました。すると、行きの運転主さん予言通り、参拝者を送って来たタクシーがちょうど空車となったので、本当に出て数秒で拾うことができました。
後日、同僚から聞いた話によると、商売をされているお知り合いの方がお昼くらいに参拝に行ったらしいのですが、過去最大に混雑をしていたそうで、「日本人はもちろん、観光客もすさまじかった。車で近くまで行ったけど、渋滞で身動きが取れなかった」とのことでした。
早朝&タクシー参拝の成功に、思わずガッツポーズです。

そして、しるしの杉をいただいてしまったので、また来年も行かなければ!と誓った、楽しい初午参拝となりました。その時こそ、山頂まで参拝できますように。
千本鳥居の奥へ進むたび、自分の中の願いが少しずつ整理されていくような、心地よい時間でした。また次回、山頂を目指したいと思います!

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